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2019年アパート経営で注目のトレンドまとめ

公開日: 2022.10.28

最終更新日: 2023.03.17

公開日:2019.09.30

賃貸住宅を経営するオーナーにとって、所有する賃貸物件を満室に保つことが理想の経営状態です。では、満室になる条件とはいったい何でしょうか。それは、入居者のニーズに合った設備やサービスを備えていることであり、ニーズとはその時代と共に変化するトレンドのことでもあります。
より便利な時代へと進化していく中で、現代の入居者ニーズのポイントは何か。トレンドと共に大東建託の最新の設備を例にご紹介します。

この記事のポイント
  • 賃貸住宅のスマートホーム化は、日々多様化するライフスタイルや変化する入居者ニーズにも対応
  • キャッシュレス決済は、「借り手良し」「貸し手良し」「世間良し」の3方良し
  • ペット共生型賃貸でニーズの高いペット飼育需要に切り込む

賃貸住宅でもスマートホーム化の波

スマートホームは、「IoT技術を利用したスマート家電」を利用できるように設備が整えられた住宅のことです。IoTとは、「Internet of Things」の略で「モノのインターネット」、つまりインターネットにつながる家電のことです。

スマートホームと言えば、戸建てのイメージが強いかもしれませんが、近年、「IoT対応アパート」も耳にする機会が増えました。その理由として、入居者目線ではIoTサービスの普及に伴う新しい暮らし方を期待されていることが挙げられ、オーナー目線では前述した入居者ニーズを満たすことによって、賃料アップや入居率アップを狙える利点があるためです。

スマートホームで期待できる未来の暮らし

例えば、外出先からスマートフォンでエアコンや給湯器などの生活家電を操作し、帰宅したら快適なお部屋に仕上がっているといった便利な暮らしから、鍵の閉め忘れをスマートフォンに通知するといった防犯上の利点があります。

家賃のキャッシュレス決済対応で入居者の利便性を向上

最近では「家賃もキャッシュレスで支払いたい」という入居者が増えています。その背景には、国がキャッシュレス決済を推進していることや、クレジットカードだけでなく、交通系ICカードや電子マネー、スマホ決済アプリといったさまざまなキャッシュレス決済が浸透してきたことが影響しています。

急激に広まるキャッシュレス決済

日本における民間消費支出に占めるキャッシュレス決済比率は、2008年の11.9%から推移して2017年には21.3%と10年足らずで約2倍となっており、今後も需要は高まり続けることが予想されます。主な決済方法はクレジットカードですが、2018年以降、各事業社がスマートフォン1つで決済できるPayPayやLINE Payといった参入が目立っています。

賃貸住宅におけるキャッシュレス決済導入のメリット

<入居者のメリット>普段使いのクレジットカードで支払いができる

普段使いのクレジットカードで支払いができる クレジットカードで家賃の支払いができる賃貸住宅も増えています。
普段使いのクレジットカードを家賃の支払いに使用することでポイントやマイルをお得にためられると共に、支出を一元管理できることが入居者メリットと言えます。
しかし、こうした入居者ニーズがある一方、不動産会社が提携するカード会社のみクレジットカード支払いが可能といったスタイルが多いのが現状です。

カード会社を指定せずに入居者の希望するクレジットカードで家賃支払いができれば、他物件と比較した時の大きなアドバンテージとなり得ます。

<オーナーのメリット>家賃支払いが保証されている

クレジットカードでの家賃収納は、オーナーにとっても家賃滞納を防ぐことができるという大きなメリットがあります。カード会社の審査に通っているこということは、信用力もカード会社が保証してくれていますし、家賃の支払いは先にカード会社が行ってくれるので、確実にオーナー自身のもとへ送金されます。

入居者は家賃支払いによるポイント獲得でお得に決済でき、オーナーは家賃滞納のリスクを減らすことができることから、双方にメリットのある支払い方法です。クレジットカードで家賃を支払うキャッシュレス決済は、国の普及推進によりこれからさらに浸透していくことが推測されます。

ペットと快適な暮らしが実現できるペット共生型賃貸住宅

2017年時点での犬・猫の飼育頭数は約1,844万頭にのぼっており、国内の総世帯数約5,042万世帯から考えると、約3世帯に1世帯がペットを飼育していることなり、入居者のペット飼育需要は依然高いであろうと考えられます。


しかし、臭いや騒音等の近隣トラブル、原状回復の費用負担増といったオーナーデメリットによりペット飼育可の賃貸物件(以降、「ペット可賃貸」)は少ないのが現状ですが、昨今は従来オーナーが抱いてきたデメリットを解消し、「ペットと暮らしたい」という入居者ニーズに応える商品として「ペット共生型賃貸住宅」が注目されています。

ペット共生型賃貸住宅の特徴

ペット可賃貸住宅とペット共生型賃貸住宅の大きな違いは、ペットが暮らしやすい設備の有無と言えます。
ペット可賃貸住宅はあくまで通常の賃貸住宅と変わらない設計・設備の賃貸住宅ですが、ペット共生型賃貸住宅はペットと住む前程で設計されており、破損・汚損対策による原状回復費用の負担減はもちろん、入居者満足度が向上する工夫も随所に施されています。

<入居者のメリット> ペットとの暮らしやすさ

犬の散歩に嬉しいペット足洗い場などの専用設備に加えて、ペット飼育に理解がある方が入居していることによる安心感からなる『ペットとの暮らしやすさ』が入居者のメリットです。

<オーナーのメリット>他物件との差別化と長期入居の期待値が高い

ペット可賃貸住宅の供給が少ないことから、前程として引っ越し先のペット可賃貸住宅を見つけにくいというハード面の要因と、ペット共生型賃貸住宅の充実した暮らしから引っ越し先にも同水準のサービスを求めたい入居者心理によるソフト面の要因によって長期入居の可能性が高いと考えられます。

また、今は飼育していないが、ペットと暮らしたいという潜在ニーズを満たせることで、他物件との差別化も図りやすくなります。しかし、持家の戸建て住宅や分譲マンションでは飼いやすくても、賃貸住宅にはまだ高いニーズに対して供給不足なのが現状です。

大東建託の「にゃんRoom わんRoom」とは?

大東建託の「わんRoom にゃんRoom」は、獣医師さんが監修した、"ひともペットものびのび暮らせる"お部屋がテーマのペット共生型賃貸住宅です。
ひととペットとの暮らしをしやすくするハード面の設備に加えて、入居者専用のペット保険、サロン、ホテルなど、ソフト面のサービスもラインナップ。 ひととペットが寄り添い暮らしていける共生社会に向け、ライフスタイルの1つとして提案しています。

まとめ

IT技術はめまぐるしい進化を遂げ、変化し続けるマーケットや社会情勢に応えるために、各社さまざまなアイデアや最新設備を設置した賃貸物件を開発し、ニーズに合ったサービスを提供しています。
今回ご紹介したスマートホーム、クレジット決済、ペット共生型賃貸住宅は、特に最新の消費者ニーズを反映したものです。現時点ではあまりなじみが無いので実感が湧きにくいかもしれませんが、これからの賃貸住宅では存在感が大きくなってくるでしょう。

消費者の求めているものを提供することは、マーケティングにおいて非常に重要な要素です。賃貸住宅市場では、入居者はニーズに合わない物件からは離れていきやすく、入居者の確保は難しくなり、安定した収入も得られにくくなります。満室経営を行うためにも、最新のトレンドを把握し、入居者ニーズをおさえた賃貸経営を目指しましょう。



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