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1階?最上階?賃貸併用住宅のオーナー居住、どこがいいの?

公開日: 2022.10.28

最終更新日: 2023.03.24

公開日:2017.06.16

今回は、賃貸併用住宅の具体的な活用ケースをご紹介します。
また、賃貸併用住宅を建てる際に利用できるローンの種類と条件についても整理します。

この記事のポイント
  • 賃貸併用住宅は、オーナーの自宅をどこに設置するかによって、それぞれ違う特徴が生まれる
  • 自宅部分を設置する位置は、オーナーのライフスタイルや周辺環境、将来的な利用方法等を考慮して決めると良い
  • 条件によってはアパートローンではなく住宅ローンを利用できるケースもある

賃貸併用住宅の活用ケース

賃貸併用住宅はオーナーのライフスタイル・敷地環境に応じて、柔軟な組み合わせができます。とりわけ、自宅をどこに設置するかによって、それぞれ以下のような特徴があります。

1階に自宅を設置する場合

1階部分を自宅にして2階以上を賃貸住宅とする建築プランです。自宅が一階にあるため、オーナーは階の昇降をする必要がなく、高齢者にとって住みやすい環境といえるでしょう。専用の庭を配置することもできますので、ガーデニングを楽しむのにも適しています。また、一般的に賃貸では2階以上の部屋が人気です。オーナーの自宅を1階に配置すると2階以上の部屋を賃貸用に多く確保できるので、事業としてメリットがあるといえるでしょう。



自宅を最上階に設置する場合

最上階に自宅を設置し、その階下で賃貸経営をする建築プランです。自宅部分が最上階にあることで眺望が優れており、採光や通風の確保がしやすくなるメリットがあります。また、最上階なので上階からの音の心配もありません。屋上に専用庭園を設置することや、最上階への直通エレベーターを設置することも可能です。



自宅部分と賃貸部分を横に並立設置する場合

自宅部分と賃貸部分を横に並べてることで居住空間を分けると、それぞれの独立性を上手に確保することができます。将来的に二世帯住宅としても活用しやすい場合があります。ただし、上下階の音の心配はなくなりますが、隣が賃貸の部屋になるので隣への音の配慮は必要となります。



賃貸併用住宅を建てるために利用できるローンとは

一般的に賃貸住宅を建てるためローンの借り入れをする場合には、アパートローンを活用することになります。しかし、自宅部分が含まれている「賃貸併用住宅」を建てる際には、一定条件を満たすことで住宅ローンを活用することができる場合があります。

住宅ローンの利用条件についてはこちらの記事をご参照下さい

では、住宅ローンとアパートローンには、どんな違いがあるのでしょうか。
まず、借入期間や金利タイプのラインナップに関してですが、アパートローンも近年は充実してきたので、以前ほどの大きな差はなくなってきました。
次に金利に関してですが、一般的に、住宅ローンの方がアパートローンよりも金利水準は低く設定されていることが多いです。
最後に、審査面に関してです。住宅ローンは、その不動産に自らが居住する目的で組むこととなるため、勤務先や年収など、契約者の属性に主眼が置かれた審査が行われます。一方、アパートローンにおいても契約者の属性について審査が行われますが、そのほかにも建物の収益性や資産性について審査されます。なぜなら、金融機関は賃貸経営を"事業"ととらえ、家賃収入が年間どれくらい見込め、各種経費や税金を考慮しても、アパートローンの返済に支障がないかどうかを判断するからです。そのため、アパートローンの活用を考える場合は、担保価値のある資産であるかどうかを見極め、納得してもらえる事業計画を練る必要があります。

住宅ローンとアパートローンには以上のような違いがありますが、金利面でのメリットを考えると、住宅ローンを利用できる条件を満たしているのであれば積極的に検討してみるとよいでしょう。

アパートローンについてはこちらの記事をご参照下さい

まとめ

今回は、賃貸併用住宅のさまざまな活用ケースと、賃貸併用住宅で利用できるローンの種類についてご紹介しました。オーナーがその賃貸併用住宅をどのように活用していきたいかによって、活用方法は異なってきます。賃貸併用住宅の建築を検討される際には、その目的についてじっくりと考えてみるところから始めてみるとよいでしょう。


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