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失敗しやすいマンション経営の特徴とは?失敗事例と失敗を避ける方法

公開日: 2024.04.15

最終更新日: 2024.04.16

空き地でのマンション経営は、所有する土地を活用し、家賃収入を通じて安定した利益を目指す魅力的な投資手段です。
しかし、入居率の低下や煩雑な管理業務などいくつかの落とし穴があります。
これらの問題は正しい情報と戦略があれば、どなたでも避けられるデメリットです。
本記事を通じて、マンション経営における一般的な失敗パターンと回避するためのアドバイスを解説します。

 

土地活用の適切な方法から、税金対策、さらには相続問題への対応まで、あなたのマンション経営が失敗しないためにぜひ参考にしてください。

目次

1. マンション経営で失敗した例

1-1.入居者募集を開始してもなかなか部屋が埋まらなかった

1-2.退去後の空室が埋まらなかった

1-3.市場のニーズに応えられなかった

1-4.施工の質が悪くマンション自体に問題があった

2. マンション経営が失敗に陥ったときの原因

2-1.準備や知識が不足している

2-2.メンテナンスや修繕の費用を準備していない

2-3.長期的なマンションの運用シミュレーションができていない

3. マンション経営で失敗を避けるには

3-1.余裕を持った資金計画を立てる

3-2.管理費用や内容に納得できる管理会社に委託する

4. マンション経営で失敗しないためにはしっかりとした計画を立てましょう

1.マンション経営で失敗した例

マンション経営で成功を収めるためには、実際に失敗した例を振り返ることで、同じ過ちを避け、より賢明な経営判断を下すための材料になります。
どのような失敗事例があるのか以下で解説します。

1-1.入居者募集を開始してもなかなか部屋が埋まらなかった


マンション経営を始める際に最も懸念されるのが、空室リスクです。
入居者募集を開始しても部屋が埋まらない場合、オーナーは想定していた収入を得ることができず、経済的なプレッシャーを感じることになります。

 

空室期間が長引くと、その部屋からの収益はゼロとなり、マンションの維持コストやローン返済などの固定費用の負担が重くなります。
家賃収入が見込めない間も、これらの出費は避けられないため、マンション経営のリスク管理として空室率を最小限に抑える戦略が必要不可欠です。

 

1-2.退去後の空室が埋まらなかった


退去が発生するたびに、マンション経営者は空室問題に直面します。
空室対策の知識が不足している場合、新たな入居者を迅速に確保することが難しくなります。
加えて、管理会社との連携が上手くいかない場合、退去後の部屋の入居者募集活動が不十分になりがちです。

 

これにより、空室期間が長引き、予期せず家賃収入が減少するという事態に陥ります。
したがって、退去後迅速に空室を埋めるためには、管理会社との密接なコミュニケーションをとって、原状回復工事や入居者の募集をなるべく早く行うことが必要です。

 

1-3.市場のニーズに応えられなかった


マンション経営において、市場のニーズを的確に捉えることは非常に重要です。
入居者が求めるニーズと異なるマンションを建設してしまうと、経営に大きな支障をきたすことになります。

例えば、家族連れに人気のエリアにワンルームマンションを建てると、ターゲットとする層のニーズに合わないため、空室が増える原因となり得ます。

 

初期の経営が順調であっても、市場のニーズは時間と共に変化することも少なくありません。
そのため、現在の入居者ニーズに応えられるように、マンションの設備やサービスの改善、リノベーションを行うなど、柔軟な対応が求められます。

 

また、物件周辺の環境変化にも敏感であることが必要です。
入居者の生活スタイルやニーズを理解し、それに合わせた物件提供を心掛けることで、長期的に安定した経営を実現することができます。

 

1-4.施工の質が悪くマンション自体に問題があった


欠陥や設備の不備があるマンションでは、壁の薄さによる音漏れや耐震性への不安など、入居者の満足度を著しく下げる問題が起こります。

 

これらの問題は、信頼できる建設会社の選択を怠った結果、発生することがあるので注意が必要です。
建設パートナー選びでは、過去の実績や評価を確認することで、失敗確率を下げられます。

 

2.マンション経営が失敗に陥ったときの原因

続いて、見出し1で説明したような事態に陥ってしまったときに起きがちな原因について解説いたします。
成功するマンション経営は、適切な準備と豊富な知識が基盤となります。
そのため、準備不足や専門知識の欠如、資金の不足は失敗に直結する大きなリスクとなるので注意が必要です。

 

2-1.準備や知識が不足している


マンション経営を成功させるためには、事業計画、税金、法律、予期しうるリスクとその対策についての幅広い知識が必要です。
全ての知識を深く理解している必要はありませんが、問題が発生した際に専門家に相談できる程度の知識は必須です。
多くの決定はオーナー自身が下すため、情報不足は重大な失敗につながります。

 

マンション経営の失敗を防ぐには、収支計画や融資条件などの基礎知識の習得、不動産業者や税理士といった専門家との連携、需要や立地を考慮した物件の選択といったさまざまな準備や知識を備えたうえで行動することがポイントです。

 

2-2.メンテナンスや修繕の費用を準備していない


資金に余裕がない状態で運営を行うと、メンテナンスや修繕が必要な時に対応できなくなり、物件の価値を下げる原因となります。
突発的な設備故障が発生した場合、迅速な修繕が不可能になると、その結果として安全性のリスクが高まり、入居者が不安を感じて退去することもあるでしょう。

 

マンション経営を行う際は、突発的な修繕があるものとして資金に余裕を持たせ、予期せぬ出費にも対応できるようにすることが、長期的な経営の安定には不可欠です。

ただ、どうしても手元資金だけではメンテナンスや修繕費用が賄えない場合には、融資を活用するのもおすすめです。

 

2-3.長期的なマンションの運用シミュレーションができていない


長期的な視点での運用計画が欠如していることは、マンション経営の成功を大きく妨げます。
短期的な利益に目を向けすぎて、適切な収支シミュレーションを行わないことはリスクを高める行為です。

 

特に、家賃を市場価格よりも高く設定しすぎると、入居者が集まりにくくなり、結果として空室率の増加につながります。
このような状況は、マンションの収益性を大幅に損なうため、長期的な運用計画とリアルな収支シミュレーションに基づいて家賃設定を行わなければ失敗してしまうでしょう。

 

運用計画を立てる際には、市場の動向を踏まえたリアルな収支シミュレーションを行うことが重要です。

これにより、現実的な家賃設定や運用コスト、将来の修繕費用などを正確に把握できます。
自分だけで判断が困難な場合には、不動産会社に依頼して運用シミュレーションを作成してもらうのもおすすめです。


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3.マンション経営で失敗を避けるには

ここまではさまざまな失敗例とその発生原因を見てきました。
マンション経営で失敗を避けるためには、収支計画の余裕、信頼できる管理会社との協力など、複数の要素を考慮する必要があります。

この章では、失敗を回避し、安定した経営を実現するための戦略を紹介します。

 

3-1.余裕を持った資金計画を立てる


余裕を持った資金計画の策定は、マンション経営における成功の基礎を築きます。
収入が直ちに黒字化すると予測するのではなく、長期的な視野に立った資金計画を初期段階で立てることが重要です。

 

特に、経営開始当初は空室が続く可能性や、ローンの返済と経費で赤字になる期間があることを念頭に置くべきです。
これらの状況を踏まえた上で、資金繰りのシミュレーションを含む包括的な計画を策定することで、予期せぬ支出にも柔軟に対応できるようになります。

 

また、一括借上げのような制度を活用することも、経営安定化の有効な手段の一つです。
一括借上制度とは、不動産会社がオーナーから物件を借り上げ、サブリースすることによって空室リスクを回避できる制度のこと。

 

この制度を利用することで、空室リスクを低減し、安定した収入を見込むことができます。
経営計画においては、このような多様な選択肢を考慮に入れ、柔軟な対応策を準備することがポイントです。

 

3-2.管理費用や内容に納得できる管理会社に委託する


管理会社の選定はマンション経営で非常に重要です。
これらの会社は、オーナーに代わって入居者募集、賃料徴収、建物メンテナンスなどの管理業務を担います。

 

マンション経営の成功は、信頼できる管理会社を選ぶことに大きく依存します。選択時には、その会社が過去にどれだけの賃貸経営をサポートしてきたか、どのような専門知識やノウハウを持っているかを評価基準として考慮することが重要です。

 

4.マンション経営で失敗しないためにはしっかりとした計画を立てましょう


マンション経営において、失敗は誰にでも起こり得る事態ですが、その背後には明確な原因が存在します。
多くの失敗例から学ぶことで、資産活用の代表的な方法であるマンション経営の成功が可能になります。

 

見出し3で先述したように成功の秘訣は、経験や実績に基づく計画の策定と、徹底したリスク管理にあります。
収支計画の準備や信頼できる管理会社の選定、長期的な運用シミュレーションの実施などは、失敗を避けるために不可欠なステップです。

 

マンション経営の魅力は、安定した収入や手間のかからない管理、価値の高い資産形成にありますが、成功を収めるには、準備と知識が重要です。
空室リスク、資金繰りの問題、入居者ニーズの変化など、様々な課題に対して経営者は積極的に対応していく必要があります。

 

マンション経営で失敗しないためには、事前に必要となる知識を身につけ、適切な立地選びを行うことが大切です。信頼できる不動産会社との連携も、成功への重要な一歩となります。

■監修者プロフィール

有限会社アローフィールド代表取締役社長
矢野 翔一

関西学院大学法学部法律学科卒業。有限会社アローフィールド代表取締役社長。不動産賃貸業、学習塾経営に携わりながら自身の経験・知識を活かし金融関係、不動産全般(不動産売買・不動産投資)などの記事執筆や監修に携わる。

【保有資格】2級ファイナンシャルプランニング技能士(AFP)、宅地建物取引士、管理業務主任者