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土地活用に役立つ情報が満載!土地活用ナビ

大阪で土地活用をするなら?おすすめの理由や方法、エリア

公開日: 2024.05.14

最終更新日: 2024.05.21

土地活用は、所有する土地を有効に使い、収益を生み出すことですが、そのプロセスにはさまざまな注意点が伴います。土地活用の第一歩として、目的や期待するリターン、リスクの把握が不可欠です。

 

そして大阪では、2025年の万博開催に向けた再開発が進み、土地の価値や活用の可能性が高まっています。このチャンスを活かすためには、アパートやマンションの建設、賃貸アパート経営、駐車場経営など、土地の特性や立地に合った活用方法を選ぶことが重要です。

 

本記事では、そんな大阪の土地活用がおすすめの理由や活用方法、それぞれのメリットについて解説します。ぜひ最後まで読み進めてください。

 

>>関連記事:土地活用の全体的な流れ|相談申し込みから物件完成後の動きまで

1.大阪の土地活用がおすすめの理由


土地活用を考える際、その土地がある地域の特性を理解することは非常に重要です。
日本国内でも特に経済的、文化的に活動が盛んな大阪では、土地活用の方法も多岐にわたります。

ここでは、大阪における土地活用のおすすめポイントについて解説します。

1-1.賃貸の需要が増加傾向にある

土地活用を成功させるためには、その地域の市場動向を把握することが不可欠です。
大阪府では、賃貸市場の需要が増加傾向にあることが注目されています。

大阪府から発表された最新のデータ(大阪府の推計人口 令和5年(2023年)年報)によると、大阪府内の世帯数は約4253000世帯に上り、前年比で約44000世帯の増加を見せています。

 

この世帯数の増加は、特に一人暮らしや少人数世帯の増加によるものであり、人々のライフスタイルの変化が背景にあると考えられます。
その結果、1世帯あたりの人数は減少しており、一人暮らしや少人数向けの賃貸住宅への需要が高まっていると推察できます。

 

このような市場動向は、大阪で土地活用を検討する際に重要なポイントとなり、特に賃貸住宅の建設や運営において有利な条件と言えるでしょう。

 

【出典】「大阪府の推計人口 令和5年(2023年)年報」資料P9(大阪府)

1-2.商業や産業・人口が集まっている

大阪府は西日本を代表する経済の中心地として、商業、産業、そして人口が集中しています。
大阪市はその中心となっており、新たなオフィスビルの建築が活発に行われています。
大阪駅の北側エリアでは、現在も大規模な再開発プロジェクトが進行中であり、地域の経済活動を一層活性化させている状況です。

 

このような動きは、大阪での土地活用を考える上で非常に魅力的なポイントとなります。
商業施設、オフィスビル、さらには住宅の需要も高まることが予想され、土地の有効活用によって得られる機会は大きいと言えるでしょう。
大阪が持つ経済的なポテンシャルを背景に、土地活用の計画を立てることは、将来的な収益性の高い投資となり得ます。

1-3.人口の高齢化が進んでいる

大阪市による発表では、市内総人口に占める65歳以上の人口割合が、2025年には約25.8%2040年には30.8%に達すると推計されています。
この高齢化の進行は、将来的に医療施設や介護施設、そしてサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などの高齢者向け住宅の需要が高まる可能性が高いです。

 

このように高齢者向け住宅の増加に注力している背景には、高齢者の生活の質の向上とともに、高齢化社会における地域社会の持続可能性の確保があります。
大阪府は、このような社会の変化に対応し、高齢者が安心して生活できる住環境の提供に向けた取り組みを強化しています。

 

土地活用を考える上で、このような公共政策の方向性を理解し、地域の需要に合ったプロジェクトを検討することが重要です。
大阪府ではサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の充実を図っているものの、まだエリアによっては供給が追いついていない状態があるので、これから益々需要が高まると推測できます。

 

【出典】「高齢者の人権」(大阪市)

 

【出典】高齢者及び障がい者の住まいの確保について(大阪府)

 

2.大阪でおすすめの土地活用の方法


大阪で土地活用を考える際、選択肢は多岐にわたります。
アパートやマンションの建設から、商業施設やオフィスビルの開発など、目的とする収益モデルに応じた活用方法が存在します。

しかし、どの方法を選ぶべきか、そのメリットや具体的な進め方は一体どうなっているのでしょうか?

 

いくつもある土地活用の方法については以下の記事でメリットや実際に進める際のポイントを詳しく解説しています。
大阪で土地活用を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

>>関連記事:土地活用の方法19選|運用を行うメリットや実際の進め方

2-1.マンション・アパート経営

マンションやアパート経営は、土地活用の中でも特に人気のあるビジネスモデルです。
このモデルでは、所有する土地にマンションやアパートを建築し、これらの住宅を市場に提供することで家賃収入を得ます。

 

大阪府内の豊中市や吹田市、茨木市などは大阪市内へのアクセスが良好であり、通勤・通学需要が旺盛です。
そのため、安定した賃貸需要が見込めます。
こうした地域は、居住希望者にとって魅力的な立地条件であるため、安定した収益を生み出しやすいという特徴があります。

 

マンションやアパート経営は、長期的な視点で安定した賃貸収入を得ることを目指す土地オーナーに適した土地活用方法の一つです。

>>関連記事:アパート経営完全ガイド|建築プラン立てから完成後の業務まで

>>関連記事:土地活用の選択肢でマンション経営を選ぶメリットとデメリットは?

2-2.商業施設・店舗経営

商業施設・店舗経営は、レストランやショッピングセンターなどのテナントが入居する施設を建設・運営することで収益を得るビジネスモデルです。
レストランやショッピングセンターといったテナントが入る施設を建設し、多くの人々が訪れる場所で収益を生み出します。

 

特に人の往来が多い立地では、高い集客力を持ち、地域の賑わいを創出する重要な役割を担います。
大阪市内のように人口密度が高く、多くの人が行き交うエリアでは、商業施設や店舗が街のシンボル的な存在となり得るため、地域のランドマークとしての価値も高まるでしょう。

 

このビジネスモデルの魅力は、地域社会に貢献しながら、商業的成功を収める可能性がある点です。
ただし、成功には初期投資に多額の資金が必要というリスクもあるため、テナント誘致など戦略的な取り組みが不可欠です。

 

>>関連記事:土地活用で商業施設を選ぶメリットは?向いている土地の特徴

2-3.ビジネスビル経営

ビジネスビル経営は、所有土地にビルを建設し、それを企業に貸し出すことで収益を得るビジネスモデルです。
この方法の大きな魅力は、特に大阪のような経済の中心地では、1部屋あたりの賃料を比較的高く設定できることにあります。

 

大阪は、東京に次ぐ日本で二番目の経済拠点として知られ、多様な業種の企業が集まっています。
店舗出店数や企業数も全国で東京に次いで多く、オフィスビルに対する需要は今後も伸び続けることが予想されます。

 

>>関連記事:土地活用でビルを経営するメリットは?経営に向いている土地の特徴

2-4.医療施設経営

医療施設経営は、病院や診療所などの医療関連施設を建てて、これらの施設から賃料を得るという土地活用のビジネスモデルです。

 

大阪府内では、少子高齢化による人口減少が見込まれる一方で、高齢者の割合の増加により、2017年に比べて2023年および2036年には医療需要が10%増加すると見込まれています。

 

このような背景から、大阪では、利用可能な土地の広さに応じて、大規模な医療モールや医療ビルの建設から、狭い土地での街のクリニックまで、さまざまな医療施設の建設が検討されています。

特に、地域の都市計画規制を事前に確認することが重要であり、特定の地域では医療施設の建築が許可されていない場合もあります。

 

大阪府での医療施設経営は、高齢化社会における医療需要の増大を背景に持つことが大きな強みです。

また、大阪府は医師の数が全国で第6位と多いにも関わらず、地域によっては医師の偏在が生じており、特に産科、小児科、救急科、精神科、内科(感染症)及び総合診療科、公衆衛生の分野での医師確保に力を入れています。

 

このような状況は、医療施設経営を考える際に、どの医療分野に焦点を当てるかを決定する上で重要な指標となり得ます。

 

>>関連記事:土地活用で病院を選ぶメリットは?向いている土地の特徴

2-5.駐車場の経営

駐車場の経営は、土地を活用して駐車スペースを提供し、そこから利用料を得るビジネスモデルです。
特に大阪の都市部では、限られたスペースの中で駐車できる場所が少ないため、一定の需要が常に存在します。

この需要を背景に、駐車場経営は他の土地活用方法と比較して初期投資が少なく済むという大きな特徴を持ちます。

 

経営方式としては、月極駐車場と時間貸し駐車場(コインパーキング)の2つが主流です。
月極駐車場は安定した収入を期待できる一方で、時間貸し駐車場は利用者の流動性が高いため、短期間での収益化が見込めます。大阪のような都市部では、立地や地域の需要に応じて、これらの方式を柔軟に組み合わせることが、効率的な土地活用につながります。

 

>>関連記事:土地活用で駐車場経営をする方法|月極・コインパーキングの特徴は?

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3.土地の特性や目的を明確にすることが土地活用では大事


土地活用の成功には、土地の状況や周辺環境を把握し、そこに暮らす人や働く人のニーズを踏まえて、最適な方法を選択することが重要です。
例えば、土地が広ければアパート経営や商業施設の建設、駅近であれば駐車場経営などが考えられます。
また、土地活用の目的を明確にすることも重要です。長期的に収益を得たいのか、資産の相続対策をしたいのか、目的によって適した方法は異なります。

 

自分が所有する土地に適した活用方法を詳しく知りたい場合は、不動産会社などへ相談することをおすすめします。
相談先で専門家が持つデータや知見を得ることで、土地活用後の姿をよりイメージしやすくなるでしょう。

土地活用は、将来の資産形成やライフプランニングにおいて重要な役割を果たします。
今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ最適な土地活用方法を見つけてください。

■監修者プロフィール

有限会社アローフィールド代表取締役社長
矢野 翔一

関西学院大学法学部法律学科卒業。有限会社アローフィールド代表取締役社長。不動産賃貸業、学習塾経営に携わりながら自身の経験・知識を活かし金融関係、不動産全般(不動産売買・不動産投資)などの記事執筆や監修に携わる。

【保有資格】2級ファイナンシャルプランニング技能士(AFP)、宅地建物取引士、管理業務主任者