賃貸住宅の空室率の現状
公開日: 2022.10.28
最終更新日: 2023.03.17
公開日:2017.05.25
近年、賃貸住宅の空室率が上昇しているという報道がされています。賃貸経営を行っているオーナーや、賃貸経営を検討している人にとっては、決して喜ばしい情報ではありません。高い入居率を安定して維持することは、賃貸経営のオーナーなら誰もが望むことでしょう。
そこで、今回はデータに基づいて空室率の現状を解説します。
この記事のポイント
- 「平成25年住宅・土地統計調査結果」(総務省統計局)によると、全国の賃貸住宅の空室率は18.8%
- 20年前と比較して、個人の管理している賃貸住宅が減り、管理会社が管理している賃貸住宅が増えている
- 高い入居率を維持するためには、パートナー会社選びも重要なカギとなる
賃貸住宅の空室率の現状
「平成25年住宅・土地統計調査結果」(総務省統計局)を見ると、直近10年において全国賃貸住宅の空室率は17%~18%台で推移していることが示されています。
しかし、この約18%という空室率には老朽化が著しいなど、実際に稼動していない賃貸住宅も含まれて算出されています。
また、約18%の空室率といっても、これはあくまで平均の空室率であり、空室が多い賃貸住宅がある一方、満室経営をしている賃貸住宅もあります。
では、空室率が高い賃貸住宅と空室率が低い賃貸住宅にはどのような違いがあるのでしょうか。
個人管理とプロ管理の違い
ここで一つのグラフに着目してみましょう。
このグラフは、全国賃貸住宅の個人管理とプロ管理(管理会社が管理している賃貸住宅)の戸数の割合と稼働率の差を示したものです。
1993年と比較して2013年においてはプロ管理の賃貸住宅が2割近く増えているのがわかります。
また、稼働率に関してはプロ管理が90%と変わらないのに対し、個人管理は84%から75%に下落しています。
つまり、プロ管理と個人管理の間で、稼働率の差がより顕著になったことが示されています。現在はプロである管理会社に任せた方が、安定した賃貸経営が見込めると言えるでしょう。
ただし、プロの管理会社の中でも空室率の高低の差があります。
ひとことに「管理」といっても、行っている取り組みには会社によって様々な違いがあります。各社の管理の取り組み内容をよく比較し、検討するとよいでしょう。
まとめ
今や賃貸経営に関する情報は、さまざまなところで入手できるものです。しかしその反面、数値的なデータだけではわからない点が数多くあるといえます。報道などによって知る情報に左右され過ぎずに正しい判断ができるよう、ご自身で積極的に賃貸経営の実態やリスクをきちんと理解する姿勢を持っておくことが重要です。その上で、入居率・空室率も含めてよりリスクの低い賃貸経営を検討していくとよいでしょう。
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