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最適な資産分散運用・・・土地活用による収益向上 ~人生100年時代を賢く生きる方法 その2~

公開日: 2022.10.28

最終更新日: 2023.03.17

公開日:2021.09.01

景気や経済の動きも変化が激しくなり、方向性も定まらず、新型コロナ禍になってから今まで以上に「先行きが見えない」と言われるようになった昨今、目標設定を他人任せにせず、自分が向かうべき目的・目標を自分自身で決めることが大切です。

今回はライフプランFPRとして、活動されている「株式会社優益FPオフィス 代表取締役 佐藤 益弘 氏」「人生100年時代を賢く生きる方法??最適な資産分散運用」について解説いただきます。

はじめに・・・

前回、「3つの健康維持の大切さ ?人生100年時代を賢く生きる方法?」では、ライフプランを作成するうえでポイントとなる3つの健康 と お金の健康増進法の基本的な考え方、そして、ライフプランを活用するための4つの視点についてお伝えしました。

>リンク:「3つの健康維持の大切さ ?人生100年時代を賢く生きる方法?」

簡易生命表を読み解くと・・・



前回のデータで、簡易生命表をご紹介しましたが、詳細に見てみるとスゴイことが分かります。詳しくは今後のオンラインセミナーなどでもお伝えしますが・・・経済統計に基づいた予測でも人口予測は当たる確率が高いと言われています。



特定年齢まで生存する割合
※平均寿命(令和2年)厚生労働省「簡易生命表:寿命中位数等生命表上の生存状況」より引用


超高齢期と言われる90歳代の生存率は、「人生100年時代」がユーキャン新語・流行語大賞候補語となった2017年前後から伸びが顕著です。

特に昨年2020年は新型コロナ禍により健康志向が増大したことも影響して急激に伸びています。このペースで推移すると、恐らく、来年(2022年)発表される簡易生命表で、今年2021年時点で「100歳の女性の割合が10名に1名割合になった」と報道される可能性が高いのではないかと感じています。

そうすると、ここ数年進んでいた高齢化への対応、医療保険や介護保険、年金など社会保険の大きな改正やさまざまな変化が「何となく・・・」ではなく、「やはり・・・」と言うことになるでしょう。

そこで、今回は、高齢期にピックアップし、その備え=資産運用による不労所得について見ていきましょう。

運用は確率論で考える!?

そもそも、運用とは、読んで字の如く、「運」を「用」いるワケですが、自分自身の人生を「当たるも八卦(ハッケ)、当たらぬも八卦」と天に任せるのは、少なくとも私はイヤ(嫌)です。

ただ、そもそも、未来のことなぞ、誰にもわかりません・・・。
できる事と言えば、しっかりとした選択をして、(成功)確率を上げるか、失敗する確率を下げるしかありません。

例えば、【設例】選択肢が5個ある場合、正解を選ぶ確率を上げるにはどうすれば良いでしょう?


確率=分子:自分が選択できる回数 ÷分母:全体の選択肢


数式で考えれば、方法は2つしかありませんね。




1. 選択できる回数を増やす・・・つまり、は分子を増やすこと
設例では、1/5=20%よりも、2/5=40%の方が確率を上げることができます。

または・・・

2. 選択肢を減らす・・・つまり、分母を減らすこと
設例では、1/5=20%よりも、1/3≒33%の方が確率を上げることができます。

そうすれば、正解を選べる確率は上がります。

資産運用を成功させるためのヒント!?



この発想を活かすと、資産運用を成功させるためのヒントが垣間見えます。

分子である選択肢を増やすには、「失敗しても諦めず、続けていく」ということが大切です。人生は勝ち抜き戦ですから、続けられるだけのタイリョク(体力・耐力)≒余裕を持っておくということです。


設例の場合、仮に5回選んで良ければ、必ず、正解に到達できます。

また、選択するごとに分母も一緒に減りますから、確実に正解を選べる確率も上がっていくはずです。

分母である選択肢を減らすには、ライフプランのような適切な基準 と 選別できるだけの知識と情報 が必要になります。これが上手にできないと、正解肢を自ら捨ててしまうことになりかねません。

設例の場合、仮に4つの選択肢を外せられれば、正解肢だけが残ることになります。

注意点としては、環境の制約や時間の経過により答え自体が変わってしまう可能性があることです。

例えば、現在、第4次産業革命と言われる技術革新の真っただ中です。今後、脱炭素社会の実現のためにも、より一層の環境対策が賃貸経営にも求められてきます。義務化されると、今までより選択肢が増えてしまったり、今までの答え自体が不正解になってしまったりすることもあり得ます。

まず、ご自身ができること...タイリョク(体力・耐力)の増強、適切な基準の作成や選別できるだけの知識と情報収集について考え、行動を始めてみましょう。

選択の冥利(みょうり)①



資産運用にもセオリー(定石)があります。

実は、運用対象となる個々の資産には、みなさんと同じように性格があり、得手不得手があります。

一般的に、①元本が保証される「安全性」、②現金に戻しやすい「流動性」、③儲けが大きい「収益性」という3つの性格で資産を分類することができます。

TPOで相対的にこの3つの性格が○になる資産も表れますが、長続きせず、絶対的な評価でこの3つの性格が○になる資産は存在しません。

具体的には、「預金」は収益性がマイナス、「有価証券」は安全性がマイナス、「不動産」は流動性がマイナスという関係になります。







必然的に、未来のことが分からない以上、計画的に一定の分散をする必要性が生じます。

ですから、3つの性格を活かし、自分自身のライフプランに基づいて適時・適材適所で活かすことが大切になります。

具体的には、個々人の時間軸や経済状況に応じてバランスを変えながら、資産運用を行うようにします。

この性格を基に編み出されたのが「資産三分法」と古くから言われている投資手法です。
資産三分法の説明は、本サイトのコラム「ご家族のライフプラン実現のために知っておきたい資産運用の基本と土地活用法5種」で詳しくなされているので、ご参照いただければ幸いです。

最近は、この3つの性格に「利便性」≒手間という基準を加えて判断する方法も出始めています。

繰り返しになりますが、分散投資する際に大事になるのが、資産ごとの特徴=得意分野を知り、活かすことです。

高齢期の資産運用では・・・

最初にお伝えした通り、人生は時間軸という意味ではドンドン使える時間が長くなっています。ただ、私たちは資本主義社会にイ(生・活・熱)きていますから、そのためにどうしてもお金が必要となります。つまり、日々、お金の不安と格闘することになります。

そもそも、投資とは「将来のある時点で必要なお金を、今から計画的に準備すること」に他ありません。そう言う意味からも、投資は長期視点で考え、行動する方が日々の変化に対応できることが大切です。

ただ、高齢期にそういうわけにはいきません。主な収入源である年金収入は長期的に見て、物価に対して減少傾向になる可能性が高いです。それを補うため、健康寿命の延伸、定年年齢の延長などによる勤労収入の増加が求められていますが、個々人のノウ(脳・能)力&タイ(体・耐)力により格差が付いてしまいます。そもそも加齢による判断能力や体力の低下による行動の制限も予想できることから限界があります。

求められるのは・・・


長期&安定的に収入を確保できる投資手段です。

代表的な不動産の運用方法である賃貸住宅経営の場合、主な収益はインカムゲインと言われる賃料です。預貯金であれば、利息に相当します。理論上、インフレ時も物価に連動して賃料が上がるので、収益は安定する傾向にあります。

万一、大きな支出が必要な場合も売却することができ、有価証券のように日々の生活の中で、大きな価格変動は起きないのが普通です。

また、資産価値が大きいので、適正な借入をすることで次世代に引き継ぐための経費である相続税などの節税効果も期待できます。サブリースが利用できれば、時間や手間をそれほどかけず、継続的に収入が得られるはずです。


ただ、経済が安定し今後も人口減少していく状況で、全ての賃貸経営が上手くいく可能性は低いでしょう。
一方、有効活用できる可能性がある土地を持っている事自体がラッキーである事に間違いはありません。

ですから、まずは現状確認する必要があります。

その際のポイントとして、賃貸経営は長期投資が基本ですから、今現在の状況に基づいた正解を導くだけでなく、予測できる未来を前提に正解を導くことも必要でしょう。

前回もお伝えしましたが、相談するのであれば、情報やノウハウを持っている業者に、まず聞かれると良いでしょう。


監修者プロフィール
株式会社優益FPオフィス 代表取締役 佐藤 益弘

Yahoo!Japanなど主要webサイトや5大新聞社への寄稿・取材・講演会を通じた情報提供や、

主にライフプランに基づいた相談を顧客サイドに立った立場で実行サポートするライフプランFPRとして活動している。

NHK「クローズアップ現代」「ゆうどきネットワーク」などTVへの出演も行い、産業能率大学兼任講師、日本FP協会評議員も務める。


【保有資格】

・CFP・FP技能士(1級)・宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士

・住宅ローンアドバイザー(財団法人住宅金融普及協会)
・日本学生支援機構認定スカラシップ・アドバイザー(令和3年10月認定)

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