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【アイデア製品】住宅用設備2製品でグッドデザイン賞を受賞
現場の声をもとに水害対策設備とエアコンの配管固定部材を開発
ニュースリリース
2021年10月20日
今回受賞した「防蟻集水桝」は、建物の基礎部分に設置し、水害時等に基礎に溜まった水を排水しやすくする設備です。建物の腐食や錆びなどの被害を抑え、素早い災害復旧につなげることができます。
また「エアコンドレン管固定用部材」は、床や壁を傷つけずにエアコンのドレン管(※)を簡単に固定できる部材で、屋外の美観維持に貢献します。
どちらの製品も特許出願中で、今後は当社の賃貸建物に導入する準備を進めています。
※ エアコンの室内機や室外機の内部で結露した水分を屋外に排出する、ホース状の設備。
国内では近年、台風や集中豪雨などによって建物の床下・床上浸水被害が多発しており、当社グループの管理建物においても、浸水による被害が増加傾向にあります。当社は、水害時に復旧作業を行う工事職の社員から「より早く排水できる設備がほしい」という声を受け、防蟻集水桝を開発しました。
・水を集めやすい
基礎部分に設置されるため、水を集めやすく、ポンプで排水しやすい構造
・配管による排水も可能
地下に配管を接続することで、キャップを外すだけで排水が可能
・2重の防蟻仕様
キャップと本体外周部にシロアリの侵入を防ぐ防蟻仕様のゴムを採用
水害発生時、オーナー様や入居者様が1日も早く日常生活を取り戻す手助けをしたいと考え、本製品を開発しました。
本製品は、施工現場の声に応えるべく、機能性はもとより価格や導入のしやすさも追求しています。ポンプによる排水と排水管接続の両方に対応し、防蟻仕様としながらも、簡単に施工できる形状としました。排水管からの害虫侵入を防止する仕組みが特に工夫した点です。
エアコンのドレン管は通常、集合住宅のバルコニーに配置されていますが、防水加工を施したバルコニーの床には穴をあけられないことから、ほとんどの場合は床に固定せずそのまま置くだけとなっています。ドレン管が風の影響で動き、乱雑な印象を与えて建物の美観を損ねることも多くありました。当社商品開発部では、社員育成を兼ねた若手社員の商品開発プロジェクトにおいてこの問題に着目し、床を傷つけずにドレン管を固定する本製品を考案しました。
・置くだけで固定できる
高比重のゴムを使用することで、床を傷つけずに固定できる
・風の抵抗が少ない形状
風の抵抗が少ない丸型。バルコニーに吹き込む風を想定した実験を行い、動きにくいことを確認
・管の種類や配管パターンが異なっても対応可能
ドレン管の種類や配管のパターンが異なっても対応できるよう数種類を開発
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