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「第3回エコプロアワード」で『国土交通大臣賞』受賞
CLT工法の活用による木化都市の促進
ニュースリリース
2020年09月30日
「エコプロアワード」は、経済のグローバル化やパリ協定の発効、SDGsの制定など社会経済を取り巻く状況の変化を視野に入れ、日本市場において事業者、消費者、投資家、市場関係者に評価が高く、具体的に優れた環境配慮が組み込まれた、製品、サービス、技術、ソリューションビジネスモデルといった案件を表彰しています。

1. オリジナルCLT工法の開発
2. CLT規格商品「フォルターブ」の実用化
3. ライフサイクルアセスメント(LCA※1)の実施
これに加え、建物の一生を通した環境負荷の定量的な把握を実施したことなどが評価されました。
※1 LCAとは、Life Cycle Assessmentの略で、ある製品・サービスのライフサイクル全体(資源採取—原料生産—製品生産—流通・消費—廃棄・リサイクル)または、その特定段階における環境負荷を定量的に評価する手法。
CLT規格商品「フォルターブ」は、独自開発による金物や壁パネルなどの技術で、現場作業の省人化が可能です。同規模のRC造と比較すると工期は約半分に短縮されます。これらによる生産性の向上は、昨今、建設業界で深刻化する労働者の不足や高齢化などの問題だけでなく、工事現場における騒音・振動などの問題解決にも貢献します。
さらにCLTパネルは、原木の調達から製造に至るまで、当社の協力会社様と協働して行い、サプライチェーンによるCLT供給体制を構築しています。
施工のさらなる効率化やコストダウンによってCLTの普及を図るだけでなく、国産木材の利用と森林循環の促進による林業振興や、関連産業への経済波及効果を生み出すことで地域の活性化に貢献します。
施工性などの検証を行った「CLT実大棟」
今回の受賞では、CLT規格商品「フォルターブ」の建物としての一生を通した環境負荷物質の削減効果が高く評価されました。当社はLCA研究によって得られた知見を活かし、より低環境負荷の住宅の開発・商品化を進めることで、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
再生可能資源である樹木は、光合成により大気中のCO2を吸収し、樹体を形成することで成長します。伐採され木材となっても、このCO2を留める効果は持続されます。
CLTにより木材を豊富に使用するマンション「フォルターブ」では、建物躯体の中に1棟あたり109.9tのCO2を貯蔵する効果が得られ、この効果は建物の寿命が尽きるまで継続します。
都市部においてCLTマンションが普及することで、林業地域で吸収・固定されたCO2を、CLTを通して都市に溜めるという新しいCO2のサイクルを生み出すことができます。
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