1. TOP
  2. 土地活用ナビ
  3. アセトラ
  4. 【アセトラ】不動産投資の失敗例

土地活用に役立つ情報が満載!土地活用ナビ

【アセトラ】不動産投資の失敗例

最終更新日: 2023.12.21

度重なる増税や物価上昇で余裕が乏しいと感じるようになった結果、少しでも余裕を増やそうと資産運用をする方が増えてきています。

そして、高所得の方ほど、株式など価格自体が変動する不安定な資産よりも、安定的な利益を確保しながら節税もできる「不動産投資」を好むケースが多いと感じます。

 

ただ、不動産投資も投資の一種であり、必ず成功するとは限りません。

十分に勉強を重ね、知識を得て、少しでも成功する確率をご自身で高めることが大切です。
 

そこで今回は、代表的な不動産投資の種類を確認しながら、不動産投資の失敗例についてお伝えします。

ぜひ、最後までお読み頂き、皆さんの判断の参考にして頂けますと幸いです。

■この記事のポイント


・不動産投資の商材はマンション・アパート以外にもある
・不動産投資は長期に渡るため、先々を見据えた返済計画・経営計画が大事
・不動産投資を成功させるには、自助努力とともに信頼できるパートナーが必須

 

1.不動産投資商材の種類と特徴について


そもそもとして、不動産投資は大きく「インカムゲイン」を狙う方法と、「キャピタルゲイン」を狙う方法の2種類に大別できます。

インカムゲインとは、家賃収入に代表される「その資産を所有していることで得られる利益」、キャピタルゲインとは「その資産を売却することで得られる利益」です。

 

以下、代表的な不動産投資の対象になりうる商材をお伝えします。

一つずつ、じっくり見ていきましょう。

 

マンション・アパート


不動産投資において、多くの人が最初に思い浮かぶ、もっとも基本的な投資対象といえます。一棟に投資する、一室ずつ投資する...投資対象や範囲は予算などによって様々ですが、「大家さんになって家賃収入を得る」という不動産投資です。

一棟の場合は銀行などの融資を使いやすく、一室ずつの場合は規模が小さくなるため予算が抑えられる、管理が簡単など、それぞれに一長一短あります。高所得の方で節税も考えたい場合は投資用マンションなど区分所有建物へ投資するよりも一棟へ投資した方が大きな効果が期待できます。

ただ、不動産投資が初めてという方は、まずは一室をさらに小口化した不動産クラウドファンディングから始めて、勉強をしてみるのも良いかもしれません。

 

戸建て賃貸


立地に難があるが、一定のファミリー層の住宅ニーズが期待できるエリアなどでは、最初から賃貸用に物件を用意したり、実家の空き家(居住用戸建て)をリノベーションなどして、賃貸に出すこともあります。
 

一概には言えないものの、アパートやマンションを新しく建築するのと比べて、初期費用が割安なので、結果として収益性が高めになることが特徴的です。
 

戸建てはファミリー層の入居が見込めるため、比較的、入居期間が長くなりやすい点も特徴です。ただし、相対的に単身者向けのアパートやマンションと比べてファミリー層の割合が減っているので、立地等によっては入居者を見つけることが大変で、空室リスクが高めになってしまう点には注意が必要です。

 

シェアハウス


シェアハウスとは、各人に個室がある一方で、トイレなどが共同という、いわば(独身)寮のような物件です。

入居者間の交流を目的としている物件も少なくなく、最近では女性限定や〇〇業界の人限定など、様々なコンセプトのシェアハウスが登場しています。

投資家である大家さんからすると、各部屋の設備が少なくて済む・・・つまり、初期投資を少なく済ませることも可能です。また、家賃自体を高くしにくいデメリットがあるものの、単身者の割合が増加している現在では、比較的入居付けしやすいというメリットもあります。

しかし、設備の共同使用や入居者間の交流があるため、どうしても入居者間のトラブルが起こりやすいことが難点になります。

 

コインパーキング・月極駐車場


土地を駐車場として貸し出す運用方法です。対応方法=種類は立地や土地の広さによって様々ですが、おおよそ駅の近くならコインパーキング、住宅地なら月極駐車場が主流といえます。

どんな建物を建てるか考えつくまで・・・や、あまり費用を掛けたくない(掛けられない)、相続が発生した際の物納用の土地などの相続対策として、ひとまず駐車場にしておくというケースが多いでしょう。

住まいと違って建物が不要なため、極めて初期費用や転用費用が割安になる点が特徴的といえます。ただし、コインパーキングは立地によっては収益性が不安定ですし、月極駐車場は周辺の住宅動向に大きく影響されがちです。

 

その他


他にも、不動産投資の対象になる物件は数多くあります。

例えば、マンションなどを民泊として活用することもありますし、駐車場をトランクルームやコインランドリーなどとして貸し出す、場合によっては併用することもあります。不動産投資に慣れて、一定の資金やノウハウが貯まってきたら、収益性の高い店舗やオフィスビルを投資対象にするケースも出てくるでしょう。

 

どの物件を建てるべきか悩ましい場合は、なるべく自己判断せず、賃貸事業に詳しい不動産業者などプロに相談しながら決めることをおすすめします。

 

不動産投資は一人でする必要はありません。自分でも勉強を重ねつつ、ぜひプロの力も借りながら進めていきましょう。

 

 

検討時の注意点について


不動産投資で、重要なのは「ロケーション=立地」です。
 

投資対象の不動産がどこにあるのかで、求められるニーズが大きく違ってきます。

極端な話、地方の駅から遠い住宅地にオフィスビルを作ったとしても、そのニーズは極めて限定的なはずです。まずは対象となる立地を十分に市場調査して、そのうえでどんな物件を用意するかを考えましょう。

また、不動産投資は「どれくらいの規模=資金で始めるか?」・・・つまり、「いくら借り入れるか」という視点も大切です。

 

安定した収入をたくさん得ているフローリッチの場合、借り入れるほどに自由な投資ができ、利益や節税額を大きくできる可能性が高くなる半面、返済も気がかりになります。借り入れられることと返済できることは別物ですから、事前にしっかり投資(経営)計画や返済計画を立てたうえで実行しましょう。

2.   不動産投資の失敗例

重ねて申し上げますが、不動産投資も投資の一種であり、投資には失敗も付き物です。

ただ、中には投資を始める段階ですでに誤った判断をしている方も少なくありません。

ぜひ、失敗例を知り、同じ失敗をしないよう教訓にしましょう。

 

レバレッジ(借入過多)


不動産投資はアパートローンなどで借入をすることにより、自己資金の何倍もの取引をすることが可能です。これを「レバレッジ効果」といいます。

ただ住宅ローンなどと同じく、借入額が大きくなるほどに返済が大変になります。

金利動向や経営状態によっては尚更です。

十分な資金を用意して、立派なアパートやマンションを建てたり最新の設備を充実させたりしたほうが入居付けしやすく、高めの家賃を期待できます。

ただ、それがそのまま高い収益性に繋がるとは限りませんし、入居付けもできるとは限りません。

収益が不十分なら、自己資金で返済しなければなりませんが...そのお金がなかったら? しっかりとした資金計画を立て、返済可能な範囲での借り入れを心がけましょう。

 

経営計画がずさん


不動産投資は長期に渡るのが基本です。

新築当初は良好な経営ができたとしても、時代の変化や築年数が経つほどに集客が難しくなりがちです。例えば、築年数が経つほどに経年劣化も起こりますし、一定周期毎に建物や設備の修繕なども必要です。いずれは建替えなども検討することとなります。

 

ただ、当初の良好な経営状態が延々と続く前提で考える方も少なくありません。中には、将来の修繕などを想定していない方もいるほどです。そのような場合は、当然、どこかで経営計画が狂うことになります。

不動産投資をする場合は、ちゃんと先々を冷静に考えたうえで計画を立て、実行に移しましょう。

 

その他の失敗例と重要ポイント


ほかにも不動産投資における失敗例は実に様々です。

よくある例としては、立地に不釣り合いな物件を建ててしまった、節税になると思って始めたものの節税にならなかった...あたりをよく聞きます。

残念ですが、不誠実な営業マンのいうことを鵜呑みにしての失敗もありがちです。

 

結局のところ、不動産投資を成功させるには「当人の勉強や自助努力」とともに、「信頼できて頼れる不動産業者(パートナー)の存在」が重要になります。

自分の実力を高めつつ、足りない部分や専門的な部分を補ってくれるパートナー企業を早期に見つけ、そのうえで不動産投資を行っていきましょう。



3.まとめ

不動産投資といえばアパートやマンションを想像することが一般的ですが、他にも投資対象はいくつもあります。このため、投資をしようとしている立地に合わせて、借入も含めた資金面も考えながら、最適な商材を選ぶことが大切です。

そして不動産投資は長期に渡りますから、返済計画も経営計画も、冷静に先々を見据えて立てることが大切になります。

 

不動産投資は、一人でする必要はありません。自分でも努力しつつ、パートナー企業等の力も借りながら成功を目指しましょう。



<執筆者プロフィール>

【山本FPオフィス 代表 山本昌義】

マイアドバイザー®
商品先物会社、税理士事務所、生命保険会社を経て、2008年8月8日に開業。
現在は日本初の「婚活FP」として、恋愛・婚活・結婚・離婚×お金をメインテーマに活動中。婚活中の方や新婚夫婦、または独身を貫きたい方など、比較的若い方向けのご相談や執筆、講演を行っています。趣味は漫画(約6,000冊所有)。

【保有資格】
・CFP®(婚活FP)



<監修者プロフィール>

株式会社優益FPオフィス 代表取締役 佐藤 益弘

マイアドバイザー®
Yahoo!Japanなど主要webサイトや5大新聞社への寄稿・取材・講演会を通じた情報提供や、主にライフプランに基づいた相談を顧客サイドに立った立場で実行サポートするライフプランFP®/マイアドバイザー®として活動している。
NHK「クローズアップ現代」「ゆうどきネットワーク」などTVへの出演も行い、産業能率大学兼任講師、日本FP協会評議員も務める。


【保有資格】
・CFP®・FP技能士(1級)・宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士
・住宅ローンアドバイザー(財団法人住宅金融普及協会)