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サプライチェーンにおける持続可能な調達網の構築へ

サステナビリティ評価システムを活用したサプライチェーンマネジメントの開始

インフォメーション

2022年09月22日

大東建託は2022年8月より、EcoVadis社の提供するサプライチェーン評価システムを活用した「サプライチェーンサステナビリティ強化施策」を開始しました。

なぜ大東建託は「サプライチェーンサステナビリティ強化施策」を始めたの?

以下のような背景から、サプライヤー企業様とともにサステナビリティ対応を強化することが、当社とサプライヤー企業様双方の持続的な成長や環境問題・社会課題の解決に繋がると考え、「サプライチェーンサステナビリティ」強化施策を始めました。

社会や環境の変化

社会のサステナブル志向の高まりや、表出する環境問題・社会課題への危機感を背景に、企業には自社事業のみならず、サプライチェーン全体でのサステナビリティ対応が強く求められています。

法律や社会的要求の変化

ヨーロッパにおいて、建築材料におけるEPD(環境製品宣言)※の取得が標準化されるなど、サプライチェーンにおけるサステナビリティ評価は、今や投資判断や企業評価には欠かせない基準です。対応の遅れは、操業遅延・停止や企業価値毀損などのリスクに直結します。
※ 製品のライフサイクルで発生する環境影響を定量化し、第三者認証を受けたもの

当社の背景

当社は、環境配慮型住宅の開発や国産材活用の促進、健康経営の推進、社内外でのダイバーシティ推進など、事業を通じたサステナビリティ対応を積極的に進めています。一方で、事業活動におけるCO2排出量の削減や施工現場の従事者の安全確保などは、サプライヤー企業様をはじめとするステークホルダーのみなさまの協力なしには達成できません。

強化施策1 EcoVadis(エコバディス)社のサステナビリティ評価システム導入

EcoVadis(エコバディス)社は、世界175ヵ国、200業種、10万社以上が登録するサステナビリティ評価プラットフォームの運営を通じて、企業のサプライチェーンマネジメントの支援を行うことで、企業の環境・社会的慣行の改善を目指すサステナビリティ評価機関です。

サプライヤー企業様との協業による建設業界全体の価値向上を目指す当社にとって、以下のような特徴を持つ同社の評価システムは、当社とサプライヤー企業様双方のサステナビリティ対応強化に最も適したシステムであると考え、導入に至りました。

特長1 サプライチェーン評価に特化した評価基準

通常サステナビリティ評価基準は、ESGを主軸に設定され、サプライチェーンはその中に包含されている場合がほとんどです。一方同社は、企業のサプライチェーンサステナビリティに不可欠な「環境」「労働と人権」「倫理」「持続可能な調達」の4分野を包括的に評価しており、企業が自社のサプライチェーンを検証するにあたって有益な情報を得ることができます。

EcoVadisが評価するサステナビリティ4分野

特長2 評価に際する企業の回答にエビデンス(根拠、確証)を求める

同社では、企業が提出するエビデンス(根拠、確証)付きの情報や、メディアや政府、NGOなどの外部リソースから得た情報をもとに、サステナビリティアナリストが収集データの検証と評価を行っており、企業は客観性、信頼性、比較可能性の高い評価結果を基にサステナビリティマネジメントを行うことができます。

特長3 回答企業も、詳細なフィードバックを受けることができる

通常のサプライチェーン評価において、評価のための回答を依頼された企業(サプライヤー企業)は、その結果について十分なフィードバックを得られない場合がほとんどです。同社では、回答した企業がサステナビリティパフォーマンスの改善・向上に活用できる、詳細なフィードバックを含んだスコアカードや、サステナビリティ管理について学び、改善するためのeラーニング「EcoVadisアカデミー」などのアフターフォローを提供しています。

強化施策2 サプライヤー企業様向けにセミナーを開催

EcoVadis(エコバディス)の評価システムへの回答はもちろん、日本における将来的なEPD(環境製品宣言)の提出義務化などを見据え、2022年8月、当社はサプライヤー企業様向けに、CO2排出量の集計方法や、集計の範囲などを解説する「CO2集計業務サポート無料セミナー」を開催しました。当日は103名の方にご参加いただき、質疑応答の時間には「在宅勤務時に排出されるCO2排出量はどのように算出すべきか」「コストをかけずにCO2排出量を削減した事例が知りたい」といった質問が挙がるなど、サプライヤー企業様の現状や悩みを共有いただく機会にもなりました。

強化施策3 EcoVadis評価システム導入費用を当社が負担

本施策実施のためには、サプライヤー企業様にEcoVadisのサステナビリティ評価システムを導入していただく必要があります。当社は、サプライヤー企業様の本評価システム導入促進を目的として、当社と取引関係にある従業員100人未満のサプライヤー企業様を対象に、当初3年分の本評価システム導入費用を当社が負担しています。

「サプライチェーンサステナビリティ強化施策」で目指すゴール

● 持続可能な調達網の構築 ● 建設業界・建設関連業界全体のサステナビリティ対応強化 ● 当社とサプライヤー企業様双方の企業価値向上

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