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ROOFLAG賃貸住宅未来展示場特別企画ー前編ー

「未来の社会と住宅はどんなカタチをしているの?」ー前編ー

6月2日、ROOFLAG(ルーフラッグ)賃貸住宅未来展示場において、当社代表取締役社長の小林と横浜市立南高等学校・附属中学校の生徒・教員の方々による座談会「未来の社会と住宅はどんなカタチをしているの?」を開催しました!

南高校・附属中学校と当社は、これまでも、南高校のSDGsを研究テーマとした「TRY&ACT企業講座」に当社社員がゲスト講師として参加したり、ルーフラッグで開催中の建築展、『未来を覗く、大東建託の建築展 ~Collaboration Projects~』で、同校の生徒が制作した「社会課題を解決する住宅」の模型を展示したりと、さまざまなコラボレーションを行ってきました。

今回開催した座談会では、社長の小林と南高校・附属中学校の生徒のみなさんが、「未来の社会と住宅」をテーマに意見交換!企業経営者と未来を担う若者たちは、どのような意見をぶつけ合ったのでしょうか?

前編・中編・後篇の全3回にわたってお送りする座談会レポート。今回の前編では、生徒のみなさんが建築模型に込めた「理想の住宅」についての意見交換の模様をご紹介します!

「社会課題を解決する住宅」の模型展示について

模型を紹介するインタビュー動画を見て、小林社長から生徒の皆さんへ

大東建託 代表取締役社長 小林克満
大東建託 代表取締役社長 小林克満

【社長 小林】
動画を見て、まずみなさんのプレゼンテーションがとっても上手だなと思いました。自分がどういう思いで作ったのかということを言葉にできるというのは素晴らしいですよね。

模型製作をしていく中で、どんな社会課題をテーマにしようなどの意見交換は行ったのですか?それともそれぞれ一人の世界で作ったのですか?


横浜市立横浜南高校3年 石井さん
横浜市立横浜南高校3年 石井さん

【石井さん】
最初にメンバーの7人で、住宅の課題や社会の課題など、そういうものを付箋にひたすら書きました。

数十枚あった付箋を、例えば、環境問題のこと、地域とのコミュニケーションのこと、というようにカテゴリ分けして、ホワイトボードに貼り付けて、今どういう課題があるのかを見える化しました。そこからはそれぞれが、自分が解決したい課題が解決できる住宅を作るといった流れでした。


【社長 小林】
なるほど、ちょっと謎が解けた。プレゼンテーションを聞いて思ったのが、みなさんの制作された建築模型には、共通しているテーマがあるなと感じていたんです。

例えば家族との絆とか繋がりとか、地域社会、ご近所さんとの交流とか、環境や自然とか・・・最初にみんなで、今ある問題・課題を共有したから、同じようなテーマ設定だけど、それぞれ違う形の模型が完成したんだということが分かりました。

コロナ禍での環境の変化は?

【小林社長】
コロナ禍があって、家族の距離やご近所との関係、社会との関わりなど、これまでと距離感が変わったんじゃないかなと思うんです。私たちも仕事をしていて、会社に出社しないという選択肢が生まれた2年間でした。

コロナが流行し始めた1年目は、大東建託も1ヶ月間ほぼ出勤をしないという時期がありましたから、その間、自分の人生の中でも家族とこんなに長い時間一緒にいるということはなかったんです。うちは妻と子ども2人と犬が1匹いるのですが、その大人4人と犬1匹がほぼ一か月間、朝から晩まで一緒にいるというような生活をして、コミュニケーションの形も変わったし、コロナが流行して家族の密度は深まったかなと思います。

だから皆さんがそういうテーマを持たれて、例えば縁側がつながっていることで人の気配を感じられるような、そんな工夫がそれぞれの模型に表れていたので、すごく面白いなと思って拝見しました。みなさんの家庭でも家族の在り方はコロナ禍でだいぶ変わりましたか?

横浜市立横浜南高校附属中学校3年 原さん
横浜市立横浜南高校附属中学校3年 原さん

【原さん】
私はおばあちゃんと一緒に暮らしていて、妹と弟もいるんですけど、コロナが流行して、学校が休校になったのがちょうど私が中学校に入学した時のことだったんです。その期間は家族と一緒に遊んだり、祖母と一緒に家庭菜園をしたり、時間があるからこそ、より家族とかかわる時間がすごく増えていました。

今は学校が始まって、一緒に過ごす時間は少なくなっているので、自粛期間は貴重な家族との時間だったなと思います。

【社長 小林】
家族と暮らしているみなさんは密になったけど、逆に一人暮らしの人は人に会えなくてその間非常に寂しい思いをしたとか。そういう話もありましたね。


【広報部 薗部】
狭い部屋に閉じ込められっぱなしでした。
ちなみに大川内さんは、家のベランダで焼き鳥パーティーをしたと話をしてたと思うんですが、以前から家族で何かをすることが多いご家庭だったんですか?

横浜市立横浜南高校3年 大川内さん
横浜市立横浜南高校3年 大川内さん

【大川内さん】
いえ、コロナ前まではなかったです。
コロナ禍で暇だねという話をしていて、わざわざ焼き鳥機を買って、ベランダで焼き鳥を焼きました。だから、家族との関係は変わったと思います。思いのほか楽しくて、その後3回やるくらいハマっちゃいました(笑)。

そうやって、家族と外で食事ができるというだけで、心が温かくなりました。

【社長 小林】
それで広いベランダのある建築模型につながったんだね。


あと、石川さんと石井さんの考え方がこの中ではユニークでしたね。
他の方はどちらかというと個人の人が住む家を考えたと思うんですが、この2人はシェアハウスやレンタルスペースということで、人に貸すという視点で作られているじゃないですか。これは非常にユニークで、商売っ気があるというか(笑)、かっこよく言うとマーケティング的というか。自分の住まいを作るのではなくて、人に貸すという発想に広がった理由があったら教えてください。石川さんどうですか?

横浜市立横浜南高校附属中学校3年 石川さん
横浜市立横浜南高校附属中学校3年 石川さん

【石川さん】
私は学校の形はどれも四角だなと思っていました。私が考えた六角形の建物なら、小学校だったら6学年あり形もしっくりくるので、学校は四角いという既成概念も覆されるし、学年のつながりも生まれていいかなと思いました。

作ってみたら、結局全部同じ六角形が並んでいたので、学校じゃなくてもシェアハウスとか他の人と共同生活するという建物にも使えるんじゃないかと思いました。

【社長 小林】
面白いですね。六角形一つひとつ、別の用途で組み合わさっても面白いということですよね。
石井さんはどうですか?


【石井さん】
ビジネス性を持たせたつもりはあまりなかったんですが、単純に自分が今あったらいいなというものを作りました。学校が休校になった時、お互い安全だと分かっている友達とも会えないことがとても辛くて。

だから余計に、友達みんなでわいわいできる、準プライベートな場所が欲しいなと考えました。バーベキューなどができる場所はショッピングモールの屋上などにはあるけど、そこは個人のスペースではないので、ある程度ルールを作って制限しなければいけないところがあるので、完全に自分たちだけで楽しめるところがあると、やっぱり楽しそうだなと思いました。


【社長 小林】
ありがとうございます。
一つひとつ本当は言いたいところだけど、終わらなくなっちゃうので、次の話に移りましょう。

生徒の皆さんが作った「社会課題を解決する住宅」の模型

模型1 左から:中学校3年 田中さん「+house ~5つのPでPlusに進む~」/ 中学校3年 原さん「共に“生きる“家~家族と、自然とつながる~」/ 中学校3年 安住さん「光と人の集まる家~みんなが近く、丸くつながれる場所~」

模型2 左から:中学校3年 石井さん「ヘキサゴン ~このまちのシンボル~」 / 模型展示風景

模型3 左から:高校3年 大川内さん「大きなベランダの家~家族との団欒を添えて~ / 高校3年 小栗さん「Secret release」/ 高校3年 石井さん「with Best Friends ~“友達”と“家族”の間に、新たなレンタルスペースの提案~」

生徒のみなさんが作った模型を前に、社長の小林が投げかけたさまざまな質問に、生徒のみなさんが熱い思いを返す展開となりました。

次回中編では、生徒の皆さんから寄せられたユニークな質問に、小林が回答する様子をお伝えします。ぜひお楽しみに!

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