サステナブログ

大東建託が「公共施設」を建設！？

突然ですが、みなさんは大東建託グループが「医療施設」や「学校」などの施設建設をしていること、ご存じですか？
賃貸住宅のイメージが強い当社グループですが、2019年度より開始した中期経営計画「新5ヵ年計画」に基づき、公共入札や民間入札などを通じた非住宅事業にも力を入れており、必要な場所に必要な施設を提供する「まちづくり」を進めてきました。

今回のサステナブログでは、当社グループが託された施設建設の一部をご紹介します！

高度経済成長期や第二次ベビーブームが起こった1970年代、日本では多くの学校や公共施設が建設されました。それから約50年。当時建てられた施設の多くは老朽化し、建て替えや改修、補修の必要に迫られています。
一方、人口減少による税収や利用者の減少、共働き世帯の増加やサステナブル志向の高まりといったライフスタイルの変化など、公共施設を取り巻く環境や施設に求められる姿は、この50年で大きく変化しました。
そのため現代では、多様な視点やノウハウを持つ民間企業主導による公共施設の建設・運営に期待が寄せられています。

そのような背景から、当社グループでは、2019年度より開始した中期経営計画「新5ヵ年計画」の中で、非住宅分野への事業展開を開始。
賃貸住宅事業で培った技術力や管理力を生かし、民間入札や公共入札を通じた施設建設事業を推進してきました。

最初にご紹介するのは、学校建設の事例です。
2022年8月、当社は国立大学法人埼玉大学より、教育学部附属特別支援学校小学部棟の校舎改修工事を請け負い、2023年3月に完成しました。

築50年の小学部棟の施工では、躯体だけを残したリフォーム工事を実施しました。
屋根や窓、床など躯体以外の内外装全てをリフォームし、改修後は新築同様の仕上がりとなりました。新しくなった小学部棟に、子どもたちはうきうきしていたそうです。
2023年7月には、小学部棟に続き、中・高等部棟、および管理棟の改修工事も任せていただくことが決まりました。

続いては医療施設建設の事例です！
当社は、当社グループで介護・保育事業を行うケアパートナー株式会社の施設建築を通じて、介護・保育施設建築のノウハウを蓄積してきました。
そのノウハウを生かし、2021年11月、一般競争入札を通じて「独立行政法人国立病院機構 東京病院緩和ケア病棟」の施工を受注。2022年11月に同施設が完成しました。

同施設は、1995年に「患者様の大切な時間を、心身ともに穏やかに過ごしてほしい」という同院関係者のみなさまの強い思いに後押しされ、当時としては珍しい独立型平屋建ての緩和ケア病棟として開設されました。
当社にて請け負った新築施設についても、四季折々の草花を間近に感じられるウッドデッキや天井窓付きの明るく開放感溢れるデイルームなど、開設当初から変わらない関係者のみなさまの思いを引き継ぐ、さまざまな工夫を取り入れた施設として完成しました。

最後に、環境にやさしい郵便局建設の事例をご紹介します。
当社は、民間入札を通じて、2022年10月に完成した「宗像東郷郵便局（福岡県宗像市）」、および2023年1月に完成した「一身田郵便局（三重県津市）」の建築を請け負いました。

これらの郵便局は、日本郵便株式会社が『JPビジョン2025』のもと、地域のカーボンニュートラル化推進を目指して開局を進めている「＋エコ郵便局（環境配慮型郵便局）」として建設されました。
完成した郵便局の屋根には太陽光発電パネルが設置され、屋根や壁には国産材CLT※が活用されるなど、当社が賃貸住宅事業で培ったノウハウを生かすことで、日本郵便の目指すビジョンの実現に協力させていただきました。

※Cross Laminated Timber（直交集成材）と呼ばれる木質系材料

今回ご紹介した「学校」「医療施設」「郵便局」は、どれもその街に住まう人々にとって重要かつ不可欠な施設です。自治体や地域のみなさんが必要とする施設の新築・改修は、賑やかな街や地域の暮らしを守ることに繋がり、ひいては賃貸住宅オーナー様の賃貸経営、そこに住まう入居者様の豊かな暮らしにも繋がります。

当社グループパーパス「託すをつなぎ、未来をひらく。」を体現するために、当社グループはこれからも、賃貸住宅の企画・設計・施工を通じて培った技術やノウハウを広く社会に提供することで、次世代に繋がる施設建設に貢献し、暮らしの未来を託される企業を目指します！