大東建託グループ専用ChatGPT 「DK Chat powered by ChatGPT」の利用を開始しました!

技術・サービス

大東建託グループは、Microsoft社のAzure OpenAI Serviceをベースとした社内専用のChatGPT「DK Chat powered by ChatGPT」(以下、「DK Chat」)を構築し、2023年11月15日より本社全社員が利用できるようになりました。

「DK Chat」の概要

「DK Chat」は、Microsoft社の法人向けサービス(Azure OpenAI Service GPT3.5)を使い、社内向けにカスタマイズしたチャットツールです。
社内情報を外部へ漏洩させないよう、社内ネットワークからのアクセスに限定し、入力した内容をAIに学習させない仕組み(オプトアウト)としています。

現在は、大東建託グループの本社所属社員が利用でき、利用者が安心かつ適切に活用できるよう、活用例や入出力情報の取り扱いにおける留意点を公開しています。


DK Chat画面イメージ

「DK Chat」導入の背景

OpenAI社が2022年11月に公開した会話型人工知能「ChatGPT」は大きな話題となり、多くの企業で導入が進んでいます。
ChatGPTは、自然な会話や人間らしい文章の生成に優れており、ユーザーが質問やメッセージを送ると、自然言語処理を学習したAIが、入力された情報を解釈し、応答をします。

大東建託グループにおいても、 ChatGPTの業務活用を検討するために、2023年8月より一部の部門にて、ChatGPTの試行利用を開始しておりましたが、利用した社員から、業務においても実用性が高いといった声が多く寄せられたため、本社全社員を対象に「DK Chat」を導入しました。

「DK Chat」をより多くの社員に触れてもらうことで、各事業領域における生成AI活用の可能性について更なる検討を進めてまいります。

▼業務サポートとしての活用例
・一般的な知識の情報収集
・メールや提案資料作成における文章の校正・添削
・お問合わせチャットボットでの活用
・VBA等のプログラミングの作成

「DK Chat」活用についてのセミナー開催

大東建託グループでは、DX人材育成・風土改革を推進する一環として、DXに関する社会動向や他社の取り組み、最新テクノロジーを紹介するDXセミナーを2022年より定期的に開催しています。
今回は「DK Chat」の導入にあたり、社員の理解を深めるための「ChatGPT活用セミナー」を実施しました。
「ChatGPT活用セミナー」では、Microsoft社のData&AI Specialistを講師にお迎えし、ChatGPTの基礎から活用事例まで、詳しく説明をしていただきました。

▼セミナー内容
1.マイクロソフト社員の業務における生成AIや使えるツール利用例
2.DK Chat(ChatGPT)の基礎知識
3.DK Chat(ChatGPT)を使った業務アイデア
  ・早速会議で活用しよう!
  ・その他の「こんなこともできる」ユースケース
4.プロンプトの書き方
  ・プロンプトの書き方の基本
  ・プロンプトの書き方の注意点
5.使い方QA等

セミナー後のアンケートでは、多くの社員から「DK Chat」を積極的に業務に活用したいという前向きな意見が寄せられ、以前と比較して利用者も増加しました。業務の在り方を変えるサポート役として、今後も「DK Chat」をより多くの社員に活用してもらうために、DX推進部では活用方法の情報発信を継続していく予定です。

今後のChatGPT活用について

今回は、「DK Chat」の導入についてご紹介をしました。他にも大東建託グループでは、ChatGPTを含む、生成AIの活用方法を検討しており、これらの実現に向けて、様々なPoC(概念実証)に取り組んでいます。

検討中の事例

①オーナー様及び入居者様からのお問い合わせ対応や、社内業務の問い合わせ対応への活用

今までの問い合せ内容やマニュアル等のデータをChatGPTへ学習させることで、ユーザーは幅広い範囲から欲しい情報を得ることができます。また、問い合わせ対応をChatGPTへ置き換えることで、問い合わせの量に関わらず、タイムリーな応答が可能になります。
これにより、人力で行っている作業の削減や、24時間いつでもお問い合わせにスピーディーな回答ができるようになり、社員の働き方改善や、お客様の満足度向上につながると考えています。

➁営業活動のサポートとしての活用

営業活動で必要な専門知識や業務マニュアル等をChatGPTに学習させたチャット機能や、過去の営業データからお客様に最適な提案資料を自動で作成できるシステムを構築することで、社員の不足している知識やスキルを補うことが可能になります。
これにより、入社間もない営業担当でも、お客様に迅速で精度の高い提案ができるようになると考えています。

③施工現場の進捗管理サポートとしての活用

施工の進捗状況と、工程ごとに撮影をしている写真のデータをAIが分析することで、工程の完了状況と検査の抜け漏れをチェックし、監督社員への通知や次作業のアドバイスをすることが可能となります。
これにより、高品質の建物をお客様に提供することにつながると考えています。

大東建託グループでは、今後も「DK Chat」を含む生成AIの活用について検討し、グループ全体の業務プロセス改革を積極的に推進していきます。
同時に、社員がより働きやすい環境を構築し、モチベーション向上や、生産性向上に貢献していきます。

大東建託グループのDX戦略について

大東建託グループでは、DXの強化すべき領域と、進むべき方向性として「DX戦略」 を定めており、「DX戦略」は「3つの柱」とそれを支える「基盤」で構成しています。
今回ご紹介した「DK Chat」導入は、これらを実現するための取り組みの一環です。

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