サステナブログ

ROOFLAG賃貸住宅未来展示場特別企画ー後編ー

「未来の社会と住宅はどんなカタチをしているの?」

6月2日、ROOFLAG(ルーフラッグ)賃貸住宅未来展示場において、当社代表取締役社長の小林と横浜市立南高等学校・附属中学校の生徒・教員の方々による座談会「未来の社会と住宅はどんなカタチをしているの?」を開催しました!

前編・中編・後篇の全3回にわたってお送りする座談会レポート。
後編となる今回は、サステナブルな建築事例や当社の取り組みを紹介しています。そして最後には、生徒のみなさんから、今回の座談会の感想をお話しいただきました。

小林社長がサステナブルだと思う建築事例は?作ってみたいサステナブル建築は?

横浜市立横浜南高校3年 石井さん
横浜市立横浜南高校3年 石井さん

【社長 小林】
生徒の皆さんは、サステナブルな建築ってなんだと思いますか。石井さんどうでしょうか?

【石井さん】
サステナブルという言葉が、何を意味するかにもよると思うのですが、持続的なという意味で言えば…私の家の近くにある自治会館は、毎年冬になると餅つき大会をするんです。それはずっと昔から地域に根づいていて、この場所でずっと受け継がれてきたんだなあという歴史を感じることのできる建物なので、そういう温かみを感じられる建築はいいなと思います。

——建物自体ではなく、地域の持続性を守り続けてくれている建物ということですね。

【社長 小林】
いいですね。ありがとうございます。
サステナブル建築というのを調べると、「建築のライフサイクルを通じての省エネルギー、省資源、リサイクル、有害物質排出抑制を図って、地域の気候伝統文化および周辺環境と調和しつつ、将来にわたって人の生活の質を適度に維持あるいは向上させていく建築」と定義されているようです。

どんな事例があるのか探してみたのですが、面白いと思ったものが3つあったのでご紹介します。

アクロス福岡 木が植えられた傾斜
アクロス福岡 木が植えられた傾斜

まず1つ目は、複合施設「アクロス福岡」です。

これはビルなんですが、ビルの反対側を傾斜にさせて、そこに森が作られているんです。建築当時の25年前は76種3万7千本だった植物が、今では120種5万本になっているそうです。

25年間続けてきたということが素晴らしいなと思いました。

ふじようちえん
ふじようちえん

2つ目は、「ふじようちえん」の園舎です。

これも非常に有名な建築で、円形の建物の下の部分が幼稚園の園舎になっていて、屋上の部分は、歩いたり走ったりできるスペースになっています。

教室の部分は、風が通り、自然光の中で生活ができるという幼稚園になっています。

中銀カプセルタワービル
中銀カプセルタワービル

3つ目は、最近取り壊しになった、分譲マンション「中銀カプセルタワービル」です。

日本を代表する建築家の黒川紀章氏が設計したもので、25年ごとにカプセルを取り外して交換ができるというコンセプトの建物です。実はこのカプセル、1度も交換されずに解体されてしまいました。

ただ50年間も使われてきた建物で、カプセル内は、使う人がユニークにメンテナンスをしながら、上手に使っていたという話も報道されていました。取り壊しにはなったものの、サステナブル建築としての大きな取り組みだったのではないかと思います。

中学校3年 石川さんの作品 「ヘキサゴン ~このまちのシンボル~」
中学校3年 石川さんの作品 「ヘキサゴン ~このまちのシンボル~」

【蛭田先生】
最後のカプセルタワービルは、石川さんの作ったこの模型とコンセプトが似てますね。
【社長 小林】
そうですね。石川さんの方が大胆ですね。
今後、作ってみたいサステナブル建築という話で言うと、先ほど※少し話しましたがLCCM(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)賃貸住宅はサステナブル建築になりえるだろうと思っています。建築前から建築中、そして建築後も環境に優しい、そういう住宅をどんどん増やしていきたいと思います。

また、当社の賃貸住宅には、「環境」「防災」「ライフスタイル」という3つのコンセプトがあります。環境という部分では、CO2の排出量を減らし、カーボンゼロまたはマイナスになるような社会の実現に貢献したいと思います。

最近、災害も多くなっていますよね。全国にある賃貸住宅を管理していると、毎年どこかで災害の被害を受けます。そうしたこともあり、当社は防災や、実際に災害が発生した際の共助(共に助け合う)、ということを常に考えており、そういった防災機能をもった建築を増やしていきたいと思っています。

ライフスタイルの面では、人生100年時代ですから、永久建築ではありませんが、少なくとも100年くらいもつ住宅、その期間にライフスタイルが変わっても、それに合わせたライフシーンを提供できるような建築や住宅をつくっていきたいと思っています。

本日の感想

——最後に生徒のみなさん、蛭田先生、小林社長から本日の感想をいただきます。ではリーダーの田中さん。今日、座談会をしてみていかがでしたか。

横浜市立横浜南高校附属中学校3年 田中さん
横浜市立横浜南高校附属中学校3年 田中さん

【田中さん】
今回の座談会で、小林社長のサステナブルに対するお考えを聞いて、どの考え方も自分が今後サステナビリティを考えるのに刺激になるものばかりだったので、これからどう考えていけば良いか参考になりました。

——小栗さんは、いかがでしたか?

横浜市立横浜南高校3年 小栗さん
横浜市立横浜南高校3年 小栗さん

【小栗さん】
僕は将来、建築に関わる仕事に携わりたいなと思っているのですが、永い家・永い建物を考えていくうえで、どのような考えが必要なのか、どのようなプロセスを踏んでいくべきなのか、この先の未来、サステナブルな社会を作っていくときにどのように手を動かしていくべきかという事がとても参考になりました。

今後、自分が建物を造る立場になった時に活かしていければいいなと思います。

——蛭田先生、大東建託と生徒の皆さんとの交流についてご感想をお願いします。

横浜市立横浜南高校 蛭田先生
横浜市立横浜南高校 蛭田先生

小林社長の言葉の中に、「社会のために」「こういった社会が」「社会への責任」と、何度も社会という言葉が出てきたのが印象的でした。

彼らは中学生・高校生ですが、私たちは社会に出すべき人材を育てていかなければいけないんだ、とすごく感じました。

よりよい社会をつくるために必要なことは、企業も学校も同じだと思いました。

——最後に小林社長、感想をお願いします。

大東建託 代表取締役社長 小林克満
大東建託 代表取締役社長 小林克満

【社長 小林】
今日は本当にありがとうございました。一企業として、みなさんのように、サステナブル・SDGsというものを自分の考えをもって行動に移していく、そういう方々がどんどん増えてくるということは非常に頼もしいことだなと思いました。

しかし反面、みなさんがこれから社会の中で主役になっていくその時に、当社もみなさんから選んでもらえる、愛してもらえるような会社にならないといけないということを強く感じました。

良い刺激をいただき、ありがとうございました。
未来を担う中高生のみなさんとの交流は、サステナビリティ推進の必要性を再認識する大切な時間となりました。

当社は今後も、企業と学校のパートナーシップによるESD(持続可能な開発のための教育)推進に貢献するとともに、みなさんのアイデアや思いを企業活動に活かし、中学生・高校生のみなさんに負けないよう、サステナビリティに対し視野や理解を広げていくことで、「夢や将来を託せる企業」の達成を目指します。

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