設備設計プランナーとして、新商品や改善業務を含めた賃貸住宅商品の設備設計を行っています。この設備設計とは、配管や配線など、いわば住宅の心臓や血管とも言われる設備を、賃貸住宅にどう組み込むかを設計する仕事です。ふだんみなさんが目にすることのない部分ではありますが、住宅において電気や換気、衛生があたりまえに機能しないとお客様に不快・不便な思いをさせてしまうため、舞台裏ながらとても重要な仕事です。そのため、商品の図面は、オプション含めて何百、何千通りに及ぶこともあります。それでも、法令順守は勿論のこと、より使い勝手が良くなる様、納得がいくまで図面をチェックし、仕上げることをモットーとしています。
設備設計プランナーとして苦労するのは、私たち設備設計の要望が、意匠設計・構造設計の担当者の要望となかなか折り合いがつかない時ですね。設計者全員がコスト的にも性能的にもベストを尽くしますので、当然ながら折り合いがつかなくなることがあります。そんなときは、全員で集まり、チーム全体でベストを目指しています。自分一人の力だけでは商品を作れないので、みんなで協力し合いながら意匠・構造・設備の設計を検討して開発した商品が、契約になり完成したときにはやりがいを感じますね。
私には1人子供がおり現在2人目を妊娠中です。育児・妊娠と仕事の両立は大変ではありますが、職場のみんなが助けてくれるのでとてもありがたいですね。子供たちには夢をもって学業に励んでほしいので、私自身が建築の学校を卒業してこの仕事に就いて頑張っている姿を、いずれ見せたいですね。また、設備設計の国家資格として「設備設計一級建築士」という資格があり、一級建築士として設備設計の実務に5年以上携わると受験資格が得られますので、こちらへのチャレンジも目標です。今後は、ホテルや病院など、さまざまな建物の設備設計も経験し、どんどん知識を吸収したいと考えています。