(大東建託総務部)
大東建託グループでは、地域住民の皆さん・当社と取引のある関連企業との助け合いの実現に向けて、様々な取り組みを行っています。
災害発生時には、「自助・共助・公助」が必要とされています。
「自助」として災害対策に取り組み、地震などの災害にも強い賃貸住宅供給に努めてまいりましたが、地域住民との「共助」という観点においては、もっとできることがあるのではないかと考えました。
防災拠点“ぼ・く・ラボ ステーション”
それは、いざという時に当社支店事務所を防災拠点化し、「地域にあったらいいな」と思われる「もの」を保管しておいて、災害時に地域の皆さんに利用していただく仕組み「ぼ・く・ラボ ステーション」です。
例えば、地震で停電になって冷蔵庫の中身が傷んでしまいそうなときに備えて、炊き出しセットを置いておけば、地域の方々が食材を持ち寄って調理して食べることができるのではないか。冠水したときにお子さんや高齢の方を安全に避難所に連れて行くために、家庭毎に用意しておくことは難しいボートを置いておけないか。 非常時の電源の確保を目的として、日常から当社の社用車を電気自動車やハイブリッド(PHV)車として配置する、等々です。
仙台南支店に第一号の防災拠点が誕生
「ぼ・く・ラボ ステーション」の試行の第一号として、2019年3月に大東建託仙台南支店を防災拠点化することにしました。「共助」に必要なものは何か、地域の市民団体や大学の先生、東日本大震災を経験した方々にアドバイスを頂き、簡易トイレ、使い捨ての毛布、投光器等の備蓄品を追加しました。
また、いざというときに地域住民の方に利用してもらうため、備蓄品をお披露目するための「防災ベント」を開催することにしました。
イベント当日は49組の皆さんに参加して頂きました。
皆さんからは、「地域の安心感につながる」、「これからも続けてほしい」等、大変好意的なコメントを頂きました。また、当日は当社と取引のある関連企業の方々からも多くのご協力とご協賛を頂き、各企業の地域貢献への関心の高さも伺えました。
この仙台のイベントの来場者の意見や、関連企業の関心の高さから、地域住民の方々にとって、何かしらの役に立つことがあると確信したため、2019年4月以降、さらに拡大を図り、7月末までに川崎支店・久留米支店・福山支店・芦屋支店・浜松支店の計6支店の防災拠点化が完了しました。
防災拠点化した支店には、前述の炊き出しセット・ゴムボート・電気自動車もしくはハイブリッド車のほか、非常食や保存水、地域のハザードマップを考慮した上のリヤカーなども備蓄品として設置されました。また、地域住民の方々向けに開催された防災イベントでは、いずれも多くの来場者より当社の共助実現に向けた取組に対してご好評を頂くことができました。
その他の各地域での
イベントの様子
神奈川県 川崎支店
(2019年6月)
町内会の方による救命講座(写真)や、停電時でも使える自動販売機で手回しハンドルを発電してジュースを取り出してみる体験を行いました。来場者からは、「地域の安心感につながる」、「企業も地域住民の一員であることを実感した」等、好評を頂きました。
福岡県 久留米支店 (2019年7月)
久留米市役所の方には講演、そして、消防署の方には救命講座を行って頂きました。当日は地元のケーブルテレビの取材(写真)があったり、地元のコミュニティセンターの方から、イベントに来てほしいと当社にオファーを頂いたりと、注目されるイベントとなりました。
広島県 福山支店
(2019年7月)
新聞紙やチラシで作成した食器・スリッパ(写真)などをつくり、非常食の試食を行いました。来場者からは「地域の災害の危険を知る機会を得られ、また、大東建託を知る機会にもなりました」、オーナー様からは「大東建託とお付き合いさせてもらっていて心強いです」等の感想をいただきました。
兵庫県 芦屋支店
(2019年7月)
当社グループのガス供給会社「ガスパル」と、電気自動車による「給電の実演」を行いました(写真)。また、セコム様による家庭の防災の紹介コーナーでは、災害対応アドバイスを実施。来場者からは「我が家の防災対策に活かしたい」等、積極的な感想を頂けました。
静岡県 浜松支店
(2019年7月)
地元自治会からお借りした水消火器を使って、訓練を受けた社員が消火器の使用方法を実演しました。オーナー様からは「大東建託が積極的に社会貢献を実施することは、オーナーとしても嬉しい」、来場者からは「防災意識は希薄になりがちなので、この様なイベントを続けてほしい」等、感想を頂きました。
大東建託グループは引き続きこの活動を進め、「いざという時の集える場所」として機能できるよう、日本全国の地域社会の防災力の向上に努めていきます。