温故知新 ~未来へのバトン~ 第1回: 商品開発の歴史<後編>

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大東建託の目指す「賃貸住宅の在り方」とは何か。創業50年目を迎え、8月から始まった、当社のこれまでの商品開発の歴史を振り返る本連載企画「温故知新 ~未来へのバトン~」を通し、商品開発の最前線で戦い続ける社員と共に時代の変遷を辿りながら、これまでの大東建託のあゆみや、商品開発における思いを紐解いて行きます。

第1回目は、商品開発部次長 松岡さんと後輩社員の須賀さんの対談です。
商品開発歴32年の商品開発の生き字引とも言える松岡さんの経験談から見えてきたのは、今日の大東建託を築き上げるまでに経験した、いくつものターニングポイントと、それを乗り越えようと挑戦し続ける社員の姿でした。
前編では、お二人の対談から、これまでのターニングポイントを3つの転換期に整理しました。今回の後編では、お二人と共に時代を超えた不変の価値観を見つけていきます。

■ 第2部:建てて託される、託されて建てる” 世代を超える価値を追求するために

これまでの大東建託の歴史を振り返ってみて、時代や社会環境の変化に柔軟に対応しながら、それを成長のチャンスに変えてきた姿が見えてきました。その大東建託の転換を支えたものとは、何だったんですか?

 松岡ー  これまで大東建託が転換期に新たな道を切り開いてくることができた背景には、他社にはないものを目指そうと、絶えず挑戦を積み重ねてきた創業メンバー達の情熱があります。この先人たちの「飽くなきチャレンジ精神」は時代が移り変わっても継承され続け、大東建託の挑戦する文化となって、今もなお社員一人ひとりに息づいていると感じます
今の商品開発の現場には、こうした歴史を通して「何か新しいもの(+α)を加えよう」「もう一捻りしよう」と社員に対して挑戦を促す風土が根付いていて、信念を持った個性豊かな社員同士が自由にアイデアをぶつけ合える環境が、今日の大東建託の商品の多様化に結び付いていると実感しています。

商品開発する上で大東建託に根付く考え方には、どんなことがあったのでしょうか?

松岡ー  大東建託の商品開発の根底には、「賃貸事業として35年間オーナー様が安心して賃貸経営できる(=賃貸効率の高い)建物を作る」という使命があります。一括借上システムを支える営業・設計・工事・仲介・管理の求める、「提案のしやすさ」「建物の作りやすさ」「入居斡旋のしやすさ」「管理のしやすさ」の4つのバランスが揃った商品を作る、という考え方は今も変わっていません。築年数が経過しても気持ちよく入居・生活してもらえる商品作りを目標に、デザイン性や利便性だけでなく耐久性を考慮しながら、オーナー様の修繕負担軽減との両立もさせていかなければなりません。
そのために私たち商品開発部は、限られた資源からいかにポイントを絞って有効活用し、「魅力ある住まい」にできるかが、求められている責務だと考えています。

創業当時の社章には、「互いに信頼を得て、より深い関係を築いていく」という意味が込められている。

付着した汚れを雨水で繰り返し流し落とすセルフクリーニング機能のついた外壁材

簡単に部分貼り替えができるフローリング 

■第3部:インタビューを通して感じたこと ー「次の50年に向けて、大東建託はこれからどんな姿になっていくのか」を考える

須賀ー  今日の対談で、松岡さんから「大東建託は創業以来、土地の有効活用策として建物賃貸事業を提案するという軸が変わってない」という話を聞いて、今後もその考え方が受け継がれていくのだろうなと感じました。それと同時に、時代の変化の中でも軸をブラさず、様々な転換期を乗り越えながら今日まで会社が成長できてきたことを考えると、大東建託はこれからも、これまでとは異なる新たな「賃貸住宅の在り方」を世の中に発信し続けていくことができるのではないかな、とも感じました。

須賀ー  それと、私がこの会社に入社してから感じたのが、大東建託の団結力、判断力、スピード感のすごさです。この5年間の間にも、コロナがあったりと、どんどんと賃貸住宅を取り巻く状況は変わってきています。そんな中でも、この変化に順応する大東建託のスピードはすごく早くて、社内で環境や防災への取り組みが始まり、いつの間にか脱炭素住宅「LCCM賃貸集合住宅」の普及促進や防災配慮型賃貸住宅「ぼ・く・ラボ賃貸」の開発を進めるなど、どんどん先に進もうとしている姿を目の当たりにしてきました。周りの先輩社員を見ていて、先へ先へと推進する大東建託の「人の力」が、大東建託が成長するための一番の原動力なのだと日々感じています。今日の対談を通して、大東建託がなぜ賃貸住宅業界の最先端を進み続けられるのか、ということを改めて垣間見ることができました。
ありがとうございました!


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