ABOUT ROOFLAGABOUT ROOFLAG

「賃貸住宅専門の情報発信基地を作りたい」という思いから生まれたこの施設では、ハード(技術力・資材など)とソフト(長期安定事業を支えるシステムなど)の両面から賃貸住宅をご紹介。賃貸住宅経営の未来に向けた当社の考えや取り組みをショールーム機能を備えた展示棟や、当社賃貸住宅商品のモデル棟、最新の技術を伝える研究展示でご案内します。また、国内最大級となるCLTの大屋根は、大東建託の新たなチャレンジを具現化する象徴となっています。
私達、大東建託グループは、賃貸住宅のリーディングカンパニーとして、賃貸住宅の長期安心・安全・安定経営を託していただける企業であるために、そして、そこに暮らす方々や地域の皆様から豊かで快適な生活を託していただける企業であるために、私達に何ができるかを常に考え、取り組んでいます。
この「ROOFLAG(ルーフラッグ)賃貸住宅未来展示場」が、単なる展示場ではなく、賃貸住宅の情報発信基地のフラッグシップとして、賃貸住宅や暮らしの未来を示す旗印となれるように育てていきたいと考えています。

ROOFLAG 賃貸住宅未来展示場について

この施設を、後生に残し、未来への可能性を示すことができるメッセージ性のある建物とするため、今回迎えたパートナーは、生活の質をデザインする建築を追求し、集合住宅にも造詣の深い気鋭の建築家、 MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO(マウントフジアーキテクツスタジオ) の原田真宏さんと原田麻魚(まお)さん。
お二人から設計に込めた想いを教えていただきました。

“未来の暮らしを示すようなフラッグシップとなる建築を作りたい”、それを“ 「木」を使って実現したい” というのが、今回の大東建託さんからの相談でした。プラスチックやアルミなど、ピカピカでツルツルな、いかにも「未来っぽい」材料が数多(あまた)ある中で、暖かでどこか懐かしい素材である「木」で未来を考えたい、というところに共感してデザインを考えました。
「木」は建築材料の中で唯一の生物素材です。「木」で作るということは、私たちの身体を含んだ地球という生命体の一部として、建築や都市を考えていくことになるのです。
伝統的な屋根のようでもあり、未来を指し示す旗印のようでもある最大62 メートルにも及ぶ「木」の大空間。21世紀型の未来像を体感していただきたいと思います。

MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO
原田真宏・原田麻魚

柔らかな光が差し込むCLT(木)による大屋根

アトリウムの大きな三角形の屋根は、新しく開発されたCLT(直交集成板)と呼ばれる木質系材料で作られています。そしてその上部のトップライトから注ぐ自然の光は、凹凸のあるガラスとポリカーボネートによって柔らかく拡散されることによってCLTによる量感溢れる木の架構を美しく浮き上がらせ、森の中のような静かな安らぎを空間に与えます。

木目コンクリート

屋根を支える大きなコンクリートは、型枠に木目のついた合板を使用する事で木目が転写され、柔らかな木の表情を作り出しています。
屋根に用いたCLT(木)と共に、素材そのものの特性である柔らかさや表面の豊かな質感を理解し引き出すことで、コンクリートの大きな壁面は構造体であると同時に、空間を特徴付ける森のような奥行きのある場を作り出しています。普段は隠されてしまう事の多いコンクリートの構造体ですが、木の架構を支えるにふさわしいしっかりとした存在感と木目の表れた柔らかな表情により、形や素材のみならず構造や力学まで調和した新しい木の大空間を実現しています。

街に接続するファサード(外観)

厚さ25ミリの国内で施工される最大級のガラスによって実現された透明性を追求したガラスファサードは、未来を発信する「木」の大空間が街に浸み出し街と接続すること、そしてこの未来像を街、そして社会のものとして共有することを意図しています。

設計:MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO設計:MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO

原田 真宏
〔はらだ まさひろ〕

株式会社マウントフジアーキテクツスタジオ
一級建築士事務所 主宰建築家

原田 麻魚
〔はらだ まお〕

株式会社マウントフジアーキテクツスタジオ
一級建築士事務所 代表取締役

主な作品

2003
「XXXX」
2006
「おおきな家」
2009
「Tree house」「PLUS」
2013
「海辺の家」「Seto」
2016
「KASA」「立山の家」「知立の寺子屋」「道の駅ましこ」
2018
「松栄山仙行寺」「半島の家」

主な受賞歴

2003
SD Review2003 鹿島賞
2009
Design Vanguard
2010
RECORD HOUSE
2008/2009/2011
AR Awards
2010/2014
LEAF AWARDS
2014
富士山世界遺産センター公募型プロポーザル二等
2015
第26回 JIA 新人賞
2015
第25回 AACA 賞 第 14 回芦原義信賞
2017/2018
日本建築学会作品選奨
2018
JIA 日本建築大賞
2018
第59回 BCS賞
特別対談 MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO × 大東建託特別対談 MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO × 大東建託

ROOFLAGができるまで

更地になりました

計画地
いよいよ建設が始まります。

地鎮祭を実施

2018/10/11

地鎮祭
関係者約40名列席のもと、地鎮祭一連の儀式が行なわれ、工事の安全を祈念しました。

杭工事

2019/01/25

杭工事開始
2019年1月7日より、建物を支える役目を果たす杭を打ち込む工事が始まりました。

本体着工

2019/02/22

本体着工
2019年2月8日より、基礎を作るために地面を掘る「根切り工事」が始まりました。

基礎配筋工事

2019/03/13

基礎工事
基礎配筋工事の準備が始まりました。

基礎工事

2019/03/22

基礎工事
基礎の配筋、型枠の工事が進んでいます。

基礎工事

2019/04/12

基礎工事
まもなく基礎工事が完了します。

1階床コンクリート打設

2019/04/23

基礎工事
基礎と1階床のコンクリートを打設しました。

1階RC躯体工事

2019/05/10

1階部分のRC躯体工事
展示棟1階部分のRC躯体工事が始まりました。

モックアップ工事

2019/05/24

モックアップ工事
2019年3月から6月にかけ、本工事前に施工性などを検証するためCLT屋根の一部を施工するモックアップ工事を隣地で行ないました。詳細はこちら

1階部分RC躯体工事

2019/05/24

1階部分のRC躯体工事
展示棟1階部分のRC躯体工事が進んでいます。

2階部分RC躯体工事

2019/06/14

2階部分のRC躯体工事
展示棟2階部分のRC躯体工事が進んでいます。

3階部分RC躯体工事

2019/07/12

3階部分のRC躯体工事
展示棟3階部分のRC躯体工事が進んでいます。

アトリウムの鉄骨建方工事

2019/08/09

アトリウムの鉄骨建方工事
道路に面したアトリウムの壁は、ガラスのカーテンウォールを採用しています。
このガラスを支える鉄骨の建方工事が始まりました。

モデル棟工事着工

2019/08/21

モデル棟工事着工
展示棟の裏側で、モデル棟の工事が始まりました。

アトリウムの鉄骨建方工事

2019/08/23

展示棟(RC4階建て)上棟
道路側にはCLTの屋根を支える鉄骨のマリオンが立ち、前面のアトリウム部分の形も少しずつ見えてきました。

展示棟の屋根工事

2019/09/13

展示棟の屋根工事
使用するCLT材の寸法は最大で幅2,300mm、厚さ270mm、長さ11,800mm、他に類を見ない大規模な木造架構の屋根工事がスタートします。

モデル棟基礎工事

2019/09/18

モデル棟 基礎工事
モデル棟の基礎工事が順調に進んでいます。こちらは2棟あるモデル棟のうち、3階建て(CLT造)の基礎配筋・型枠工事の様子です。

CLT屋根工事

2019/09/20

CLT屋根工事
アトリウムに立てた支保工で下から屋根を支えながら、CLTを組んでいきます。

CLT屋根工事

2019/09/27

CLT屋根工事
今回の屋根工事では全部で128ピースのCLTを使用します。現在、1日に約2ピースのペースで工事が進んでいます。

モデル棟工事

2019/10/10

モデル棟工事
CLTの建方工事に向け、足場が組まれ始めました。

CLT屋根工事

2019/10/11

CLT屋根工事
2列目までの工事が完了しました。タテ・ヨコに直行する木材は梁として荷重を支え、ナナメの木材はブレース(筋交い)として水平方向の変形を防ぐ役割をします。

モデル棟建方工事

2019/10/17

モデル棟 建方工事
CLTの建方工事が順調に進んでいます。現在、3階建てモデル棟の1階部分の工事が進んでいます。

モデル棟建方工事

2019/10/24

モデル棟 建方工事
CLTの建方工事が順調に進んでいます。

CLT屋根工事

2019/10/29

CLT屋根工事
現在、7割近くの工事が完了し、7列目が見えてきたことで、ルーフラッグの特徴でもある三角形の大屋根の全貌が見えてきました。

CLT屋根工事

2019/11/08

CLT屋根工事
屋根工事が9割近くまで進み、三角形の3つの頂点が見えてきました。

CLT屋根工事

2019/11/13

CLT屋根工事
9月中旬に開始した屋根工事から約2ヶ月。128ピースのCLTパネルがすべて組みあがり、三角形の大屋根がついに上棟しました。

CLT屋根工事

2019/12/13

CLT屋根工事
足場の一部が解体され、ラーチ合板による木目が特徴の躯体コンクリートが見えるようになりました。

CLT屋根工事

2019/12/27

CLT屋根工事
屋根の仕上げとなる「波板ガラス」の取り付けが3割近くまで進みました。

CLT屋根工事

2020/01/24

CLT屋根工事
波板ガラスの取付工事もあと少しで完了です。

CLT屋根工事

2020/02/14

CLT屋根工事
外部足場が解体され、ついに建物全体の姿が見えるようになりました。

外構工事

2020/03/13

外構工事
電線を保護していた防護管や仮囲いが撤去され、建物全体がきれいに見えるようになりました。

完成

2020/03/26

完成
2018年11月の着工から約1年半。
ついに『ROOFLAG賃貸住宅未来展示場』が完成しました。

可能性を秘めた新たなる建材「CLT」

都市に“森” をつくるROOFLAG(ルーフラッグ)

CLTとは、Cross Laminated Timber の略称で、ひき板(ラミナ)を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料です。厚みのある大きな板で、新たな木造建築資材として世界から注目されている新建材です。
大東建託は、CLT工法の本格的な普及に取り組んでおり、独自に開発した工法を採用することで国内で初めてCLTによる賃貸住宅の規格化・工業化に成功しました。
今回、ROOFLAG(ルーフラッグ)のシンボルとなる長辺約60 メートルの三角形の大屋根にも、国産の杉CLT 約500 立方メートルが使用されています。このCLTの大屋根が、森と同じように二酸化炭素(CO2)を長期間固定する役目を果たします。

「CLT」について詳しくはこちら

大東建託のオリジナルCLT工法“Forterb”
令和元年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰受賞
脱炭素チャレンジカップ2020年環境大臣賞金賞