CONCEPT未来へのフラッグ

賃貸住宅・暮らしの未来を考える 

「賃貸住宅」に何ができるのか、これからの「賃貸住宅」はどうあるべきか。
「住まい」と「暮らし」における大東建託の考えを表現する「場」として、
「ROOFLAG(ルーフラッグ)賃貸住宅未来展示場」には、
大東建託の想いが詰まっています。

ROOFLAG(ルーフラッグ)について

 
ROOFLAG
 

賃貸住宅に特化したこの施設では、ハード(技術力・資材など)とソフト(長期安定事業を支えるシステムなど)の両面から賃貸住宅をご紹介。そして“賃貸住宅に何ができるのか”を追求し続けてきた当社の取り組みやメッセージを、ショールーム機能を備えた展示棟や、当社賃貸住宅商品のモデル棟(実物)、最新の技術を伝える研究展示等でご案内します。
また、国内最大級となる国産材CLTの大屋根は、大東建託の新たなチャレンジを具現化する象徴となっています。

2020年春 OPEN

3つのエリアに分かれた配置計画

3つのエリアに分かれた配置計画

多様化する暮らしや社会課題に向き合いながら、お客様のニーズをカタチにすべく取り組んできた未来の技術への取り組みなどを、3つのエリアでご案内します。
※施設の見学は予約制となります。

1.アトリウム

吹き抜けの大空間で、研究成果や企画の展示、文化活動などが行なえるスペースです。

2.展示棟

〈1階〉 安心・安全を支える「建築資材・テクノロジー」等をご紹介します。
〈2階〉 「賃貸事業の長期安定経営を支えるシステムや仕組み、入居者様の暮らしを支えるサービス」をご紹介します。
〈3階〉 「セミナールーム」等を配置します。
〈4階〉 会議室、応接室、執務室などを配置します。

3.モデル棟

2棟の実物大の賃貸住宅で、オーナー様・入居者様の双方の視点から考えた居住空間や住み心地を体感いただけます。

ROOFLAG(ルーフラッグ)デザインコンセプト

この施設を、後生に残し、未来への可能性を示すことができるメッセージ性のある建物とするため、今回迎えたパートナーは、生活の質をデザインする建築を追求し、集合住宅にも造詣の深い気鋭の建築家、 MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIOの原田真宏さんと原田麻魚さん。お二人から設計に込めた想いを教えていただきました。

「未来へのメッセージを発信できる建築として」
MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO 原田真宏・原田麻魚

“未来の暮らしを示すようなフラッグシップとなる建築を作りたい”、それを“「木」を使って実現したい”というのが、今回の大東建託さんからの相談でした。プラスチックやアルミなど、ピカピカでツルツルな、いかにも「未来っぽい」材料が数多(あまた)ある中で、暖かでどこか懐かしい素材である「木」で未来を考えたい、というところに共感してデザインを考えました。
「木」は建築材料の中で唯一の生物素材です。「木」で作るということは、私たちの身体を含んだ地球という生命体の一部として、建築や都市を考えていくことになるのです。
伝統的な屋根のようでもあり、未来を指し示す旗印のようでもある最大62メートルにも及ぶ「木」の大空間。21世紀型の未来像を体感していただきたいと思います。

ROOFLAGについて
ROOFLAGについて
ROOFLAGについて

設計者紹介

MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO
株式会社マウントフジアーキテクツスタジオ一級建築士事務所

2004年に原田真宏氏・麻魚氏が設立したアトリエ系建築設計事務所。常にチャレンジングな設計や技法を取り入れ、数々の作品を世に生み出している。その作品の多くはJIA日本建築大賞やグッドデザイン賞など、国内外の主要な建築賞を多数受賞している。

原田 真宏
原田 真宏〔はらだ まさひろ〕
株式会社マウントフジアーキテクツスタジオ一級建築士事務所 主宰建築家
1973 静岡県生まれ
1997 芝浦工業大学 大学院建設工学専攻修了(三井所清典研究室)
1997-2000 隈研吾建築都市設計事務所
2001-2002 文化庁芸術家海外派遣研修員制度を受け、ホセ・アントニオ & エリアス・トレース アーキテクツ(バルセロナ)に所属
2003 磯崎新アトリエ
2004 原田麻魚と共に「MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO」 設立
2005-2006 慶応義塾大学 COE特別講師
2007 芝浦工業大学 工学部建築学科 非常勤講師
2007 慶應義塾大学 理工学部システムデザイン工学科 非常勤講師
2008-2016 芝浦工業大学 工学部建築学科 准教授
2014-2015 東京大学 工学部建築学科 非常勤講師
2015 東北大学 工学部建築・社会環境工学科 非常勤講師
2016 芝浦工業大学 工学部建築学科 教授
2017- 芝浦工業大学 建築学部建築学科 教授
原田 麻魚

原田 麻魚〔はらだ まお〕
株式会社マウントフジアーキテクツスタジオ一級建築士事務所 代表取締役

1976 神奈川県生まれ
1999 芝浦工業大学 建築学科卒業
2000-2003 建築都市ワークショップ所属
2004 原田真宏と共に「MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO」設立
2013-2014 東北大学 工学部建築・社会環境工学科 非常勤講師
2019 東京大学 工学部建築学科 非常勤講師

主な作品

2003 「XXXX」
2006 「おおきな家」
2009 「Tree house」「PLUS」
2013 「海辺の家」「Seto」
2016 「KASA」「立山の家」「知立の寺子屋」「道の駅ましこ」
2018 「松栄山仙行寺」「半島の家」

主な受賞暦

2003 SD Review2003 鹿島賞
2009 Design Vanguard
2010 RECORD HOUSE
2008/2009/2011 AR Awards
2010/2014 LEAF AWARDS
2014 富士山世界遺産センター公募型プロポーザル二等
2015 第26回 JIA 新人賞
2015 第25回 AACA 賞 第 14 回芦原義信賞
2017/2018 日本建築学会作品選奨
2018 JIA 日本建築大賞
2018 第59回 BCS賞

可能性を秘めた新たなる建材「CLT」

可能性を秘めた新たなる建材「CLT」
9層の厚みのCLT材(30ミリ×9層)

新建材「CLT」とは

CLTとは、Cross Laminated Timberの略称で、ひき板(ラミナ)を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料です。厚みのある大きな板であり、建築の構造材の他、土木用材、家具などにも使用されています。日本では2013年12月に製造規格となるJAS(日本農林規格)が制定され、2016年4月にCLT関連の建築基準法告示が公布・施行されました。これらにより、CLTの一般利用がスタートしています。

可能性を秘めた新たなる建材「CLT」
施設で使うCLT材(幅2,300mm×厚み270mm×長さ最大11,800mm)

都市に“森”をつくるROOFLAG(ルーフラッグ)

森林には、二酸化炭素(CO2)を吸収・固定する機能があり、その効果は伐採・加工された木材になっても継続されます。今回、ROOFLAG(ルーフラッグ)のシンボルとなる長辺約60メートルの三角形の大屋根は、国産の杉CLT約500立方メートルを使用します。この国産材CLTの大屋根が、森と同じように二酸化炭素(CO2)を長期間固定する役目を果たします。
大東建託は、地球温暖化を防ぐ効果のある木材の利用や木造建築の普及を通じて、地球温暖化防止に寄与するとともに、適正な木材使用と健全な森林環境の維持、再生に貢献していきます。

大東建託の環境への取り組みはこちら

可能性を秘めた新たなる建材「CLT」
オリジナルCLT工法を検証する実験棟

CLT工法の都市型賃貸住宅商品化に向けて

近年、新たな木造建築資材として期待されるCLTは、製造・建設のコストや耐火・遮音等の住宅性能の改善など、普及に向けてまだまだ多くの課題があります。大東建託は、現在の木造住宅の工法としては一般的となったツーバイフォー工法を1994年から商品建物に取り入れ、ツーバイフォー工法の技術向上に取り組み普及に貢献してきました。今後は新たに、CLT工法の本格的な普及にも取り組んでいきます。
現在、大東建託では、CLT工法の建設コストの低減や耐火性能を確保する技術開発に取り組み、その第一歩として2019年3月、オリジナルの耐火外壁と接合金物を用いた実験棟を建設しました。実験棟では、CLT工法の施工性だけでなく入居時の居住性までを検証します。賃貸建物として商品化すると共に、耐火の認定を取得したことで防火地域でも建築可能となるため、CLT工法の普及に寄与できると考えています。
当社は、立地条件や地盤の状態、建物規模等、様々な条件に対して最適な事業をご提案できるよう、各種構造・工法(ツーバイフォー工法、エコプレカット工法、鉄骨造、鉄筋コンクリート造)をご用意しています。CLT工法商品の開発により工法バリエーションを拡充することで、提案力の向上を図っていきます。

関連ニュースリリース:CLT工法のオリジナル耐火外壁と接合金物を開発(2019/3/4)〔PDFを開く〕

一般社団法人日本CLT協会