大東建託

環境への取り組み

Our focus - 脱炭素を実現する

CLT住宅による「都市の木化」への挑戦

環境保全のトップランナーを生み出そうとする環境省の「エコ・ファースト制度」。
土地活用のフロンティアを切り拓いてきた企業として、大東建託グループはこの制度を積極的に活用し、環境配慮において先進的、独自的で、かつ業界をリードする事業活動を展開していきます。

木材の可能性を広げるCLT

新しい木造建築材であるCLT(CrossLaminated Timber /クロス・ラミネイティド・ティンバー)は、多孔質で断熱性能が高い木板を互いに直角に交わるように積層接着した厚型パネルです。熱伝導率が極めて低く、外壁の構造躯体に使用した場合も断熱材を必要としないほどの断熱性能を持つ、省エネ住宅に最適な建材です。
また、従来は建築材として適さなかった細い木や節の多い木を有効活用することができ、森林の健全な循環に寄与します。さらに木材は内部に温室効果ガスを固定することから、鉄筋コンクリート造よりも、地球温暖化防止に貢献できます。また、建物を解体する際にも、鉄筋コンクリート造と比較して、温室効果ガスの排出を抑制した解体が可能です。解体された木材はチップ化することにより燃料資源としてのリサイクルも可能であるため、ライフスタイル全体での環境負荷削減効果を期待できます。

CLTイメージ図
CLTイメージ図
CLT商品の外観(イメージ図)
CLT商品の外観(イメージ図)
木造の中層集合住宅を実現

当社グループは、CLTがもたらす可能性に着目し、オリジナルのCLT工法を確立して新規建築物件に積極的に導入しています。
独自のCLT工法を開発するとともにCLT一貫供給体制を構築することで、日本で初めてCLT中層集合住宅の商品化を実現し、2019年10月より一部地域にて先行販売を開始しました。当商品は、鉄筋コンクリート造の代替となる温室効果ガス排出量の少ない工法である先進性や、 商品化を実現したことによる波及性を評価され「令和元年度 地球温暖化防止活動環境大臣表彰(技術開発・製品化部門)を受賞しました。
また、2020年2月、脱炭素チャレンジカップ実行委員会が主催する「脱炭素チャレンジカップ2020」において、当社グループの「CLT集合住宅の商品化によるCLT普及」の取り組みが企業・自治体部門で「環境大臣賞 金賞」を受賞しました。
当社グループは今後、環境・社会の解決と利益の創出を両立し、持続可能な成長に寄与するCLT集合住宅の積極的な販売展開・普及活動により、脱炭素社会の実現へ貢献していきます。

令和元年度 地球温暖化防止活動環境大臣表彰
令和元年度 地球温暖化防止活動環境大臣表彰
脱炭素チャレンジカップ2020
脱炭素チャレンジカップ2020
脱炭素効果を評価する

CO2を吸収して炭素(C)を固定する「木」でできたCLTを建材として使用することは、製造時に多くのCO2を排出してしまう「コンクリート」の使用を大幅に削減することができ、建築物の脱炭素化につながります。また木材を伐採から建材利用、解体、破棄、そして植林まで循環的に利用することは、森林の成長を促し、CO2を吸収する力をさらに高める効果が期待できます。
当社グループのCLT住宅においては、同規模の鉄筋コンクリート造の建物と比較して、1棟あたり約274t-CO2の脱炭素効果を見込んでおり、これは約61世帯が年間に排出するCO2量に相当します。さらにCLT製造時に使用するエネルギーを100%再生可能エネルギーとすることで、製造時のCO2排出量を削減しています。また、CLTに使用する木材を100%国産木材とすることで、日本の林業振興と地域創生にも貢献しています。

脱炭素効果 木材の循環利用
ROOFLAG(ルーフラッグ)賃貸住宅未来展示場で大規模なCLTを利用

当社グループは、賃貸住宅やCLT住宅の「住まい」や「暮らし」の最新研究や取り組みを紹介する情報発信施設として「ROOFLAG(ルーフラッグ)賃貸住宅展示場」を江東区東雲に2020年6月オープンしました。
本施設は、CLTを大架溝の梁として使った三角形の大屋根が特徴的な建物です。敷地内にはCLT集合住宅商品「フォルターブ」のモデル棟を併設しています。

ROOFLAG(ルーフラッグ)賃貸住宅展示場 三角形の大屋根